岐阜市民会館

低層部分の1階ガラス面はセットバックしていて、外部を中に誘い込む様な、近づきやすい雰囲気を与えています。また、吹き抜け部分には外観と同じ、コンクリートの窓が設けられており、外部と同じ表情を作り出すことにより、ガラスに囲まれた外部空間(広場)の様にも感じられます。
所在地:
設計者:
用途:
建築年:
備考:
岐阜市美江寺町2-6
坂倉準三建築研究所
音楽、演劇、舞踊、映画等の催し、各種会議、講演会等のコンベンション会場
1967年
第9回(1968年)BCS賞(建築業協会賞)

岐阜市民会館は、円錐形を斜めに切った美しいフォルムが特徴的な建物です。
水平に広がったコンクリートパネルの低層部分とそこから突き出るように建っている円筒形のタイル壁で建物は構成されています。この2つの部分は機能的にも、構造的にも分かれており、低層部分には、事務室、展示ギャラリー等が、また円筒部分は劇場となっています。
円筒形のホールは音響的に不利だと言われていますが、特殊パネルを使用することで残響を軽減する工夫も取られています。

断面図

(調査:平成13年度2年建築学科 立川将成)