出口研究室推薦図書
■書名: 究極超人あ〜る
■著者: ゆうきまさみ
■出版社: 小学館
現代は資本主義に基づく競争社会である。
各々が競争社会を勝ち抜くため努力を重ねて
きた。バブル崩壊以前の好景気であれば、努
力を重ねた多くの人が勝ち抜いていくことが
できたかも知れない。
しかし、現在のように不景気な状況で、こ
の競争社会を勝ち抜いていけるのは一握りの
者である。そして,勝ち抜けなかった者は落
伍者とみなされてしまっている。
勝ち抜くことだけが良いことのように思わ
れているような気がするが,別に,勝ち抜く
ことだけが良いことではないはずだと思う。
負けてしまったとしても,勝ち負けは関係
なく,そこに至る過程が大切なのではないだ
ろうか。さらに考えを進めて,負ける過程を
楽しもうという考え方があってもいいのでは
ないだろうか。
常識にまず背を向けてみる(第1話の最後
に象徴されている),本書はそんな視点を開
いてくれる良書である。
■書名: 30音でマスターする英会話
■著者: 鵜田 豊
■出版社: SSコミュニケーションズ
いくつかの点で,日本語はかなり変わった
言語であるらしい。その日本語を話せる人に
とって、普通の言語の仲間である英語を学ぶ
ことはとても難しい。従って,特別効果的な
方法はなく、赤ちゃんが言葉を覚えていくよ
うに一から訓練するしかないようだ。はじめ
は、音真似をする。
ところが,日本語で使う音と英語で使う音
はかなり違うらしい。その音をきちんと認識
できないと英語を聞くことができないのだが,
その音をきちんと認識するには,その音をき
ちんと発声できないといけない。自分が言語
として使わない音は頭の中で自動的にカット
されてしまうらしい。雑音の中でもそれなり
に会話が出来ることから,このことがうかが
える。
つまり,英語を学ぶためには,英語をきち
んと発声できる必要があるということである。
そのような意味から,本書は,英語を一か
ら訓練しようとするには最適の入門書である。
■書名: 英文法をこわす − 感覚による再構築
■著者: 大西泰斗
■出版社: NHKブックス
英語ネイティブは無味乾燥な構文規則を駆
使して英語を話しているわけではない。我々
が日本語を話す時と同様,一つ一つの言葉が
持つイメージをもとに,言葉を紡いでいるは
ずである。(あまり良い例えではないが…)
「どうも」と,どういう状況で言われても,
幾つかの意味の中から正しいものを選ぶなど
という操作なしに,理解できる。「that」に
しても同じはずで,どういう状況で使われて
も変わらないイメージがある。
本書は,感覚(イメージ)もとにして,新
たな視点を与えてくれる。
その他にも
書名: 今日から読みます 英語100万語!
著者: 古川昭夫,河手真理子,酒井邦秀(SSS英語学習法研究会)
出版社: 日本実業出版社
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