学習を行う際には、学習の結果を確認するために何かしらの入力が必要であり、その入力のパターンの違いによって学習の結果は変化するのではないかと考えた。しかし、従来の研究では、アルファベットをモチーフにした入力パターンなどを用いる研究は多くされてきたが、入力パターンの変化そのものに重点を置いた研究はほとんどされてこなかった。
本研究では特に入力パターンの2値の比率に注目し、その比率を変化させていき、それらの学習結果を比較することで、入力パターンの2値の比率が学習にどのような影響を及ぼしているかを調べる。
また、学習に変化を与える代表的なパラメータとしてネットワークの素子数がある。過去の研究[9]で、ネットワークの素子数を増加させると記憶容量も増加することが分かっているが、その増加の傾向は入力パターンの2値の比率によって変化するのではないかと考えたので、その素子数との関係性も研究する。