本研究室では現在までに,カオスニューラルネットワークによる 逐次学習法に関する様々な研究を行なってきた. 逐次学習法は相関学習と比較して, 学習できるパターン数が非常に多いことがわかっている. しかしながら動的想起状態で想起できるパターン数は, 学習できるパターン数に比べ非常に少ない[1].
山口は,動的想起時に入力を与えることによって, 想起できるパターン数を増やした[2].
この実験では,ネットワークへの入力に操作を加えずに, 動的想起の状態を改善するために, 従来までの研究で使用していた同期のネットワークではなく, 非同期ネットワークを用いる方法を提案し, どの程度の改善ができるかを調査した.