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時系列解析とソフトコンピューティング

時間とともに変動する系列のことを時系列を呼び、 どのような変動をしているか、あるいはどのように予測を行えばよいかといった 問題を扱うのが時系列解析である。

時系列データ tex2html_wrap_inline1221 が観測され tex2html_wrap_inline1223 を予測したいものとする。 代表的な予測法は、最近のp個のデータ tex2html_wrap_inline1227 による 線形予測法である。これは、至近のデータの加重和で次の値を予測しようというもので、 tex2html_wrap_inline1223 の予測値を tex2html_wrap_inline1231 としたとき、適当な係数 tex2html_wrap_inline1233 を用いて

equation17

とする方法である。これは実際によく使われている予測法である。 しかし、線形結合での予測法には限界があり、 非線形に拡張する必要性が生じることもある。すなわち、

equation23

との一般化が必要となる。ここでf()は非線形関数である。 しかし、f()をどのような形の関数にすればわからないことが多い。 多くの場合、データからf()を求める必要がある。 このとき、ソフトコンピューティングの技術が応用できる。 ソフトコンピューティングの技術を用いると、データから適当なf()を求めることができる。

ソフトコンピューティングの代表的理論、方法論としてファジィ理論やニューラルネットワークがある。



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