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ニューロンの学習

学習とはニューロン間のシナプス結合の変化である。 また、学習するということは、次に同じパターンが入力された時に素早く想起できるように、ニューロン間のシナプス結合を変化させることである。

本研究では、ヘッブの原理を元にニューロン自身が内部状態だけで学習を進めるか判断をする逐次学習法を用いてパターンの学習を行なう。 ヘッブの考え方は、教師なしでいかに学習が進むかという難しい問題に答えるものである。 ヘッブの学習則では、学習というのは二つのニューロンと一つのシナプスだけの純粋な局所的現象であり、ニューラルパターンをつくり出すためにフィードバックシステムは必要としない。 ヘッブの学習法では協調・競合作用を用いて学習を行なう。 この学習法はニューロンに刺激を与えた、すなわち興奮に寄与したシナプス結合を強めるという学習である。 この学習法を元に、シナプス結合している二つのニューロンがともに興奮、もしくは静止しているときシナプス結合を強め、片方が興奮し、もう一方が静止しているときは結合を弱めて学習を行なう。



Toshinori DEGUCHI
2003年 4月23日 水曜日 17時51分42秒 JST