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学習の分類

意味のある学習をするためには、それに応じたなんらかの機構が必要である。 学習の指針として、ある入力に対して回路網が出力すべき望ましい出力が外部から 与えられる場合は、これを教師信号と呼ぶ。 学習は、教師信号の有無で次のように2つに分類することができる。

(1)
入力信号の性質のみに基づく学習(教師なし学習)
(2)
望ましい出力が外部から教えられる学習(教師あり学習)

(1)は、学習のための特別な信号が外部から与えられない場合の学習で、 回路網は学習によって環境の性質を取り入れる。 入力信号の統計的性質、例えば入力パターンの出現頻度など信号源の構造を 取り込んで回路網の構造に反映させる。 これは教師なし学習と呼ばれる。

(2)は、入力に対して回路網が出力すべき望ましい出力が 外部から与えられる場合の学習である。 このときの外部からの信号が教師信号であり、回路網の出力を 教師信号に近づけるような学習が教師あり学習と呼ばれるものである。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月22日 月曜日 09時50分50秒 JST