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4.1 ニューロンの学習

  ニューラルネットにおける学習とはニューロン間のシナプス結合の変化であり、 学習するということは、 次にそのパターンが入力された時にはすばやく想起するように、 ニューロン間のシナプス結合を変化させることである。

本研究ではニューロンの内部状態だけで学習を進めるか判断する 逐次学習法を用いて学習する。逐次学習法ではHebbの原理を元にした。 Hebbの考え方は、ニューロンが興奮した時に、 その刺激を入力した、すなわち興奮に寄与した軸索のシナプス結合が 強化されるというものである。 学習というのは二つのニューロンと一個のシナプスだけの純粋な局所的な現象であり、 ニューロン同士は相関的な関係を持っている。 シナプス結合で結ばれたニューロンが二つある時、 互いのニューロンが共に興奮しているときには、 シナプス結合を強くする学習方法である。逐次学習法はHebbの理論を応用し、 互いのニューロンが同じ状態(共に興奮、静止状態)のときには シナプス結合を強くし、違う状態(一方が興奮、もう一方が静止状態)のときには シナプス結合を弱くする学習方法である。



Deguchi Toshinori
Wed May 15 13:53:18 JST 2002