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2.3 ニューロン間の協調 tex2html_wrap_inline1110 競合

  ニューロン間のシナプス結合には、興奮性とは抑制性の二種類ある。 tex2html_wrap_inline1184 である時は興奮性シナプスとよばれ、そのニューロンが発火すると 他のニューロンも発火しやすくなるため、 2つのニューロンは同時に興奮しやすくなる。これをニューロン間の協調作用と呼び。 反対に tex2html_wrap_inline1186 の時は抑制性シナプスと呼ばれ、そのニューロンが興奮すると 相手のニューロンは興奮しにくくなるため、2つのニューロンは 同時に興奮しづらくなる。これをニューロン間の競合作用と呼ぶ。

一般にニューロンが多数相互結合したニューラルネットにおいても、 同様の効果が各シナプス結合の正か負かによって生じる。 ネットワーク上においてその情報は各ニューロンの興奮パターンが重要な意味を持つ。 したがって、協調作用と競合作用がニューラルネットワークの並列情報処理の 基本的なダイナミックスとなる。 [3]。



Deguchi Toshinori
Wed May 15 13:53:18 JST 2002