決定論的な立場では、系の状態が次にどのように変化するのか確定している、 つまり、初期値が定まれば、未来の状態を予測することができるということを 前提としている。 このとき、システムが線形であれば、解は非常に単純な振舞いしか示さない。 しかし、非線形である場合、解の挙動は非常に複雑かつ多様となる。 そして、カオス状態においては系の未来の状態は全く予測することができなくなる。
カオスの特徴として、初期値の非常に小さなずれが、将来の結果に大きな差を生み出す ことが挙げられる。 このようなカオス現象は、人工物、自然物を問わず非線形システムでは普通に みられるものである。