next up previous contents
Next: 第3章 カオスニューラルネットワーク Up: 第2章 ニューロンとニューラルネットワーク Previous: 2.2 ニューラルネットワーク

2.3 ニューロン間の競合 tex2html_wrap_inline1407 協調

  ニューロン同士を結合しているシナプスは その性質によって興奮性と抑制性の2つに分かれる。

tex2html_wrap_inline1441 の時は興奮性シナプスと呼ばれ、そのニューロンが興奮することによって 相手のニューロンも興奮しやすくなるため、2つのニューロンは 同時に興奮しやすくなる。これをニューロン間の協調作用と呼ぶ。 反対に tex2html_wrap_inline1443 の時は抑制性シナプスと呼ばれ、そのニューロンが興奮すると 相手のニューロンは興奮しにくくなるため、2つのニューロンは 同時に興奮しづらくなる。これをニューロン間の競合作用と呼ぶ。

一般に、ニューロンが多数結合してネットワークを形成していても この作用に変化はない。ニューラルネットワーク上では、情報は 各ニューロンが興奮しているか否かのパターンで表されるので、 ニューロン間の協調作用と競合作用はニューラルネットワークの 並列情報処理の基本的なダイナミクスとなる [2]。



Deguchi Toshinori
Mon Feb 19 13:32:26 JST 2001