next up previous contents
Next: 5.2.2 折り曲げ模様の写像 Up: 5.2 実験概要 Previous: 5.2 実験概要

5.2.1 エノン写像

 

では、本研究でニューラルネットワークに学習させるカオスアトラクタの説明をする。 学習対象であるカオスアトラクタは、エノン( tex2html_wrap_inline1316 )によって提案されたエノン写像を用いることにする。 エノン写像の式を式(5.1)に示す。

  equation288

で表される。 この写像は非線形項が2次関数一つの単純な式であるが、面積縮小型写像に見られる典型型なカオスアトラクタを持っている。 そのアトラクタの例を図5.1に示す。

ここで、エノン写像のパラメータ a , b は、左図が a=1.4, b=0.3, 右図がa=2.1 , b=-0.3である。 本研究では、ニューラルネットワークに学習させるカオスアトラクタとして左図の方を用いることにする。

   figure298
図 5.1: エノン写像



Deguchi Toshinori
1996年10月08日 (火) 16時08分54秒 JST