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2.1 ニューロンとは

   figure15
図 2.1: 神経細胞

生体の神経細胞は、ニューロン(neuron)とも呼ばれ、図2.1のような構造になっている。 ニューロンは、本体の細胞体の部分と、複雑に枝分かれれした樹状突起、本体から一本だけ出て末端で多数に枝分かれをしている軸索と呼ばれる部分の三つからなっていて、樹状突起には多数のニューロンからの軸索の末端が結合しており、他のニューロンからの信号を受けとる役割を果たしているのである。 この結合部分をシナプス(synapse)という。

ニューロンは他の多くのニューロンからの出力を信号として受けとり、それらに重みをかけ総和する。 ここで重みというのは、他のニューロンの出力をどの程度入力として受けとるかを表すものであり、(シナプス)結合荷重ともよばれている。 つまり重みが大きければそのニューロンからの入力の影響が大きいということになる。総和された重みつき入力は、出力関数にかけられ興奮、非興奮といったような出力を出す。 すなわちニューロンは多入力一出力の素子と考えられるといえよう。



Deguchi Toshinori
1996年10月08日 (火) 16時08分54秒 JST