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評価手法の分類

ユービリティ評価手法は定量的手法と定性的手法に大きく分けることができ、 定量的手法は複数のインターフェースを比較する場合に用いられる。 定性的手法は、個々のインターフェースの具体的な問題点を発見するために用いる。 ユーザインターフェース開発プロセスでは、 問題点の発見と改善を重視するので、定性的手法を多く用いる。 代表的な定性的手法としては「ヒューリスティック評価法」 「ユーザテスト」が挙げられる。

複数のプロトタイプを作成して、その中から1つを選択する場合や、 インターフェースを再設計した効果測定を行う場合には定量的手法を用いる。 定量的評価を行うには多くの被験者を必要とし、 そのため、定量的ユーザビリティ調査の実施には、 定性的調査の約4倍の費用がかかるので、 限られた資源を有効に利用するためには定性的調査を行うべきである。

なお、研究のユーザビリティについては、 インターネットが持つ双方向性を活かして、 アンケート調査法やアクセスログ解析で ユーザビリティを評価する手法が開発されている。 しかし、これらの手法では主観的な評価や、 ページ遷移データしか取得できないので、 問題が起きた原因を特定できない。 あくまで、ユーザテスト等の定性的手法を補完する手法である。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月24日 水曜日 15時55分02秒 JST