平成14年度PIC実習優秀作品

 電気情報工学科第3学年「電気情報工学実験」のPIC実習で優秀な作品を紹介します。この「PIC実習」はワンチップマイコンを使って、課題に沿った作品を作る創造型実験です。平成14年度は以下の要領で行いました。

平成13年度の優秀作品はこちら...


1.目的
 PICを通して、回路設計能力・創造力を養い、計測制御・プログラミング・プレゼンテーション技術を修得する。

2. 実習の内容
課題 センサーまたはアクチュエータを利用したPIC回路を作成する。
・作品はオリジナルで、動作が簡単に確認できるものであること。
・センサーまたはアクチュエータを最低一個使用する。センサーで検出した電気信号は適切な方法でPICに入力され、アクチュエータはPICで制御されていること。
・PICは16x84x を使用すること。ただし、何個使ってもよい。
・プログラミングは、C言語を使用し、コンパイラは PICC Lite を使用すること。


作品には提出期限までの提出状況も含めた評価点がつきますが、それとは別に教官側の判断により優秀な作品と認めたものには優秀作品として表彰し、実践技術単位として1単位認定しています。今年度は以下のように優秀作品をきめました。第3学年でここまで作品が作れるのは驚きに値します。さて、優秀作品は・・

纐纈 英典/チューナー(周波数測定器)

動作:コンデンサマイク、波形整形、PICという順に信号処理し音の正確な周波数を算出、平均率の音階表示する。

コメント:正確な周波数が得られるかどうか最後まで分からなかったが、根性でやり遂げたところですばらしい。

佐原 総一郎 /磁気測定器

動作:磁界強度をセンサーをつかって読み取り、LEDで表示させるもの。

コメント:+と−の信号を処理し、磁界がどちらの方向でも正しく表示させたのがすばらしい。作品はケースに入って完成度も高い。

白木 英二/ 引き出し

動作:暗証番号を入れて引き出しが開く。

コメント:工作として設計から作製まで、真面目に取り組んだことを評価。センサ周辺回路はいたって簡単だが、安定した動作、作品の完成度の高さが優秀作品に値します。

柳原 聡史 /アナログ時計

動作:ステッピングモーターをつかったアナログ時計。

コメント:3年目のPIC実習でステッピングモーターを使ったのは、柳原君が初めて。ステッピングモータの動作音が高級車のウインカーを思い出させ、ギアの機械的な美しさに魅了されました。針がないので残念。

山田 和慶/ 蓄温機

動作:温度を計測。データをためることができるところが、「蓄温機」の名前の由来。さらに、データはパソコンに取り込める。

コメント:RS232Cを使ってパソコンとの通信ができるところがすばらしい。パソコン側では、グラフィカルな温度表示可能なソフトウエアも作製。その他、おまけ機能もあったが、あってもなくても作品の価値に変わりがない程すばらしい作品。

その他気になった作品
以下の作品は、羽渕が個人的に気になった作品を紹介します。実践技術単位とは関係ありません!

ルーレットです。ボタンの操作が多少不安定だが、よくできてました。

天気予報機ですが、センサーをたくさん使って天気を予報しようと言うもの。完動していたら優秀賞。ビジュアル賞をあげたいです。

録音再生機。回路図が一部他のまね(パクリ)で、完成は絶対無理だと思っていたら根性で完成させてしまった彼。やっばり努力ですね。

風力計。シンプルで分かりやすいので好き。風力と羽の回転数の特性が分からないので風力が表示されないのが残念。せめて、回転数を表示したいところ。

所感

当初は質のよくない「C」を使っていましたが、今は、分かりやすいHi-techのCを使うようになり、環境も整ったこともあり、年をおうごとに、作品の質は向上しています。来年が楽しみです。

今年の作品でリモコンカーが多かったのすが、完成度があまり高くなくて評価に困りました。赤外線を使うためには3年生では難しい信号処理を伴い、ここでつまずくようです。

温度表示のものも多かったですが、作品によって正しく表示できていたり、不安定だったりしていました。少なくともLED表示はしっかりしたいところです。

A/Dコンバータはプログラミングが難しいと思います。このルーチンだけはコピヘした学生もいるかと思いますが、たいていの学生は意味を理解してプログラミングしていたと理解しています。

最後に一言 平成15年度はどうなることやら・・・