電気工学科31期卒業生に贈る言葉
(謝恩会に招かれて)


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 電気工学科31期生が平成10年3月19日に卒業し、ルネッサンスホテルで謝恩会を開いてくれました。席上、主任として卒業生に贈ったはなむけの言葉を記載します。

 31期生の皆さん卒業おめでとう。本日はお招きに預かりありがとうございます。
 電気工学科には十年伝説というのがあります。幻の1期生と呼ばれた学年は、すばらしい学生揃いで、高専に不合格でも岐阜高校には受かったという厳しい受験を勝ち抜いた伝説的な学年でした。私の知っている大学教授や医者の中にも、実は岐阜高専の受験に失敗したという方もおります。
 11期生はここにおられる所先生が在学していたクラスで、所先生に代表されるように極めて優秀なクラスでした。
 21期生は私が担任をしていたクラスでよく覚えておりますが、岐阜高専で初めて東大への編入学合格を果たした学生がいたクラスであり、学生会の役員も独占し、クラブの部長も非常に多く、文武両道にたけたすばらしいクラスでした。
 そして31期生が君たちです。
 電気工学科の入試倍率が低くなり、とても心配しておりました。
 伝統は・・・守られました。
 いや、今まででもっとも輝いていたクラスだったと思います。  就職試験には予想外に善戦し、大学への編入学試験においては岐阜高専の歴史の中でも他を圧する特筆すべき成果を残してくれました。クラスの雰囲気もとてもすばらしいものがありました。私たちはこのクラスを誇りに思っております。
 このようなすばらしいクラスができあがったのは一二年の担任の藤垣先生、三年の担任の湖海先生、そして四・五年の担任の所先生のご努力に負うところが大きいと思います。もちろん、私たち電気工学科や校長先生をはじめとした教職員の方々のご尽力によるところも大きいと思います。
 しかしながら、最もがんばったのは
 皆さんです。皆さんが電気工学科のカリキュラムを信じて、電気工学科の先生を信じてがんばってくれたことが一番重要だったのです。
 稲葉プロジェクトについて話したいと思います。
 岐阜高専電気工学科の入試倍率をあげるためにありとあらゆる機会に、ありとあらゆる手段で電気工学科をPRしようというものです。広報活動が非常に重要であることは私たちも認識しています。
 しかしながら、電気工学科のPRに最も重要なことは、すばらしい実力をもった、すばらしい人格を身につけた学生を社会に送り出すことこそが、最も重要であるということを私たちは知っています。
 そういった意味で皆さんは最もこのプロジェクトに貢献してくれました。皆さんを教えることができたこと、そして、すばらしい成果をあげることができたことを、私たちは誇りに思っています。
 最後に皆さんに電気工学科を代表して次の言葉を言わせて下さい。
 31期生の皆さん、卒業おめでとう、そして、ありがとう。


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