20XX/9/29

Pauliはあまりにも優れた理論物理学者であったため,そばに寄るだけでありとあらゆる実験装置を壊してしまった.世の実験物理学者達はこの現象を「Pauli効果」と呼び,恐れ忌嫌ったと言う.

ある日のこと.実験装置の調整中にふと顔を上げたFermiは目の前にPauliの姿を認めると,嘆きのあまり装置を抱きかかえたまま後ろに倒れて後頭部を激しく床に打ちつけ,以後,不感症に陥って<驚倒>の語源となってしまった…というのもまた4ウソである.