2008年3月号


ロボット研究会が部内ミニロボコンを開催!



2008年3月15日にロボット研究会が部室にて1〜2年生を対象とした部内ミニロボコンを開催しました。
ロボット研究会では毎年技術向上のため、このようなミニロボコン(通称「ミニコン」)を行っています。
(右の図や写真をクリックすると拡大した画像が表示されます。)

今年のミニロボコンは右の図のようなフィールド上にランダムに置かれたスチール缶を手前の箱に入れるというルールでした。一番低い青の箱に入れると1点、黄色の箱に入れると2点、一番高い赤の箱に入れると3点です。
当然、缶を拾ってから箱に入れるまでの全てをロボットが行う必要があります。

1〜2年生の部員達はA,B,Cの3つのチームに分かれ、このルールに挑みます。
部員達のアイデアを詰め込んだロボット達はどのようなユニークな動きをしてくれるのでしょうか。Aチームから順番にご紹介しましょう。


Aチーム・・・ベルトコンベアで缶を上に運ぶロボット


Aチームのロボットの最大の特徴はロボットの中央にあるベルトコンベアです。
缶をこのベルトコンベアに固定されているカギ爪に乗せ、上まで運んでいきます。

このロボットの缶を箱の中に入れる動きとしては、
1.ロボット後部についているスコップで缶を拾う
2.スコップを傾け、ロボット内部に取り込む
3.ベルトコンベアをまわし、缶を上に運ぶ
4.箱に近づき、ベルトコンベアを伸ばして缶を落とす
という動きになっています。


チームメンバーは「製作前のアイデア出しの時のロボットと大きな変更をしていないので、自分達の思い通りのロボットを作ることができてよかった。」とロボット製作の感想を述べてくれました。


Bチーム・・・缶を飛ばして箱に入れるロボット


Bチームのロボットの最大の特徴は缶を拾うためのUFOキャッチャーのような腕と缶を発射する機構です。
UFOキャッチャーのような腕の中には磁石が入っており、缶を引っ付けて発射機構まで缶を持っていきます。
ゴムの力で缶を飛ばし、缶を箱の中にシュートします。


大会前の調整期間ではゴムの調整を間違えて缶が4メートル以上飛んでしまったという面白いエピソードがあります。
ロボット製作の感想として、「缶を飛ばすことに予想以上の時間がかかったので、なかなか予定通りにはいかないことが分かった。」とBチームのメンバーは答えてくれました。


Cチーム・・・缶を蓄え、一気に得点を目指すロボット


Cチームのロボットの最大の特徴はロボット上部のパンタグラフです。
この上のレール部分に缶をたくさん蓄え、パンタグラフを使って上に上げ、2点の箱に一気に缶を入れる作戦です。
ロボット後部についているクレーンで缶を広い、クレーンを上げていき上のレールへ運びます。
缶がある程度上のレールにたまったらパンタグラフを上げ、2点の箱へ移動し、ストッパーを開けて一気に缶を箱へ送り込みます。

レールを上げる機構としてパンタグラフを使い、少しでも小型化できるように工夫されているロボットです。 チームメンバーは、「自分がより製作に関わっているロボットなので、非常に愛着がある。」とロボットに対する想いを伝えてくれました。


ミニロボコンの結果としては、Aチームの安定した動きで確実に缶を箱に入れるロボットが優勝しました。Cチームもわずか1点差でAチームに惜敗するなど、非常に惜しい場面もありましたし、Bチームの缶を飛ばすアイデアも試合時間外ではありましたが披露してくれました。
3分間という短い試合の中でいかにロボットを魅せる事が出来るか、それが少しでも分かってもらえた大会だったと思います。
この大会を通して色々な経験をしたと思います。この経験をロボコンに生かせるようにかんばってもらいたいです。

4月中旬にも新入生の部活勧誘も兼ねてミニロボコンを行う予定ですのでお楽しみに!


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