研究概要


振動モード解析に関する基礎的研究

ファンのモードアニメーション(平成10年度卒業研究生 原口直幸君の作成)
見たい周波数をクリックしてください。その周波数における振動状態が表示されます。
mode1 [121Hz] mode2 [162Hz] mode3 [186Hz] mode4 [211Hz]
機械工学分野の中で、振動問題を解明することは非常に重要なことです。自動車を例に挙げてみると、シート、エンジンなど、多くの部分で振動が発生しています。 モード解析は、これらの振動問題を解明する一つの解析手法です。
実験モード解析の一般的な解析手順は以下の通りです。
(1) 解析対象となる構造物に外力を加え、入力の時間信号と応答の時間信号とをフーリエ変換し、周波数応 答関数を求める。
(2) 多自由度系の理論からモデル化された理論周波数応答関数と (1) で計測した実験周波数応答関数の2乗誤差が最小化するようにカーブフィットさせて、モードパラメータを同定する。
(3) 同定されたモードパラメータに基づいて、モードアニメーションや構造変更のなどのシミュレーション等を行い、実際の設計に役立てる。
なお、本実験では、加振方法はインパルス加振、応答は加速度ピックアップ、フーリエ変換はFFTアナライザによる方法を用いている。
図は左から順に、野球で使用されるバットの形状、本実験から得られたモード1、モード2の図を示しています。この結果は平成8年度卒業研究生 宮崎隆志君によって解析されたものです。


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