新しく入手した文庫 (平成9年7月以前)

大津の城 ふるさと大津歴史文庫

春の京都即売会にて入手。B6版の昭和60年大津市役所発行の本
滋賀の城というと彦根城や安土城、長浜城などを思い出し、大津には城があることはあまり知られていない。その中から明智光秀の築城した坂本城など30の城の解説がのっている。他に「大津の祭」も入手した。

哀愁のベルリン サントリー博物館文庫

名古屋鶴舞にて入手。1986年サントリー株式会社発行 TBS・ブリタニカ発売 B6版。
元朝日新聞ベルリン特派員の青木利夫氏の随筆集。内容はベルリンの歴史や現在(冷戦中)の様子を書いたもので博物館に関係したものではない。

この他 探偵文庫などを入手したので、写真いりで紹介。 以前からある大正期の文庫の一部も同時に紹介。


6月8日(日)名古屋の古書会館の改築が終り、即売会が開かれていたので 出かけてみた。即売会は新築だけあってきれいな二階で行われていた。 入り口などには文庫などが3冊100円で置かれていた。 その中に大学書林語学文庫 「小説とはなにか」モーパッサン作 があったので、他の児童用文庫と一緒に買った。 中の会場では創元社の百花文庫角川写真文庫などが300円と手頃な値段だったので 購入した。
なかでも今回新しく入手できたのは

国鉄文庫 第一輯 政治 経済 国際情勢
時事通信社社長の長谷川才次による「対日講和会議の背景」など 新聞社の人の解説をのせたもの。昭和23年3月10日 国鉄文庫刊行会発行 頒価35円

姿見日記 女子文壇叢書 第二編
山田邦枝子 著 大正元年10月14日女子文壇社発行
まだよく読んでないが作者自身のことを書いた日記のようなものらしい。 迷走と題された短歌集が付いている。女子文壇社は若い女性むきの 雑誌 女子文壇を発行していた。河井酔茗と縁が深いようである。

その後、飯島書店が鶴舞の近くの方に移動しているのを発見した。 店舗改築中のため3月から今の店舗で秋には元の位置に戻るそうである。 この店は古本屋らしい古本屋で、ときどき春陽堂文庫などが安く売ってある。 袖珍本もけっこうおいてある。 店頭に「拝啓天皇陛下様」棟田博兵隊小説文庫 光人社昭和49年1月11日発行 があったので、買ってきた。


焼津の小野田さんから次のような文庫を譲ってもらった。
王様のクリーム 光吉夏彌 こどもかい文庫 桜井書店 昭和23年7月30日 B6版の本

風流征誅組 活戟文庫編輯部編 大衆講談文庫 昭和13年5月20日 吉本書店 菊半の本 活戟文庫なる文庫本があるかどうかは不明。

活動文庫 新牡丹燈籠 大正3年12月28日 初奉公 大正4年1月20日 人の子 大正4年1月20日
いずれも作者は百合子 青盛堂書店発行 裏表紙に 家庭教育お伽噺 とある。こちらの方が内容にふさはしい気がする。活動写真と関係があるのか、よく分からない。


名古屋の百貨店での即売会で文庫本を何冊か買ってきた。 その中で主だったものをあげると、

おもちゃ読本 池田捷一 育成文庫 名古屋児童文化の会 一正堂書店 昭和22年11月20日 名古屋だけのローカルな文庫だったと思われる。A6版(注)で薄くて粗末な文庫であれる。

国民防空必携 空の護り 国の力叢書 陸軍省 つはもの編輯部 昭和9年5月25日
陸軍から発行されていた文庫としては「つはもの叢書」をときどき見かけるが、 その姉妹編である。

まめぼん・ひろしま文庫 笹沢美明詩集 黒真珠 ひろしま文芸出版 昭和53年11月1日 B7版の本 ひろしま・まめぼん文庫ともいうらしい。


次の文庫は目録による通販で入手したものである。

明治史話 上・下 菊池寛 自衛隊教養文庫 学陽書房 昭和34年11月25日 新書版の本である。

(流行)俗歌文庫 今はやる安来ぶし 俗歌文庫編輯部 大正12年2月15日 綱島島鮮堂 三六版の12ページしかない薄い本。

醒睡笑 丁未文庫 丁未出版社 明治43年12月
菊半截 袖珍名著文庫によく似た文庫、


(注)A7版と誤記してあったのを修正


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