神戸町立図書館

敷地周辺は、西に山を望むことができ、近くには揖斐川も流れる田園地帯です。

建物は、山側から吹く季節風に対しては壁で閉じ、南側に配した池、庭に向かって大きく開口が取られています。
また、南側の開口からは、池や庭園、隣接する鉄道の駅まで内と外のつながりを感じさせる空間となっています。

所在地:
設計者:
用途:
建築年:
備考:
安八郡神戸町大字北一色821-1
安井建築設計事務所
図書館
1995年

神戸町立図書館は、周囲の自然形態と対比し、相互の存在を強調するような直線的なラインが特徴的です。特に、屋根と直接することなくガラスが挟まれる事により、屋根が一枚の板として浮いているように見せています。
色彩は伝統的な白の漆喰壁を基調としており、自然との調和が図られています。

平面はエントランスを介して、図書館施設と集会施設で構成されています。2つの部門は独立していながらも吹き抜けの柱廊空間でつながりを持っています。この吹き抜けからの光により内部は明るい空間となっています。

(調査:平成13年度2年建築学科 白木大介)