NBK関工園事務棟・ホール棟・MEMEセンター・元気亭

鍋屋工業(NBK)は機会製品を製造・販売する県内の企業です。関工園は「いい製品はいい環境から生まれる」という会社理念のもと、自然と融合した環境づくりを目指し計画されました。
所在地:
設計者:
用途:
建築年:
備考:
関市倉知向山
大野秀敏+アプル総合計画事務所
会社施設
1992,1997
グッドデザイン賞・(財)日本緑化センター会長賞

従来より、自然と共生する施設を目指して、植林を行ったり、池を設ける、電線を地中化するなどしてきましたが、さらなる環境整備の為に事務棟とホール棟が、さらにMEMEセンターと元気亭が建てられました。

施主であるNBKの社長はこの敷地を工園(ガーデンファクトリー)と名付けており、当初から地形や自然との共生を重視した生産の場としたいという明確なコンセプトを持って施設の計画に望まれたそうです。

既存の工場施設に加え、各棟は様々な行為を考えて、分棟になっており、外部空間で結ばれています。その為、自然とのつながりを感じる場が多くでき、豊かな空間を生み出しています。

事務棟・ホール棟は建築群の最も手前に位置しています。事務棟は訪れる人を迎える棟として、外部に向かって開いています。

逆に、MEMEセンター・元気亭は、主に社員が利用する施設の為、敷地奥に少しプライベートな雰囲気を持って建てられています。

また、執務室は社員が快適に過ごせる様、木質系の仕上げ材を使用したり、北面からの自然光を多く取り入れるなど、自然環境を感じ、省エネにもつながる空間となっています。

(調査:平成14年度2年建築学科 白木奈々)