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岐阜県森林文化アカデミー |
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敷地は岐阜県美濃市の山あいであり、(日本の)南と北の重なり・自然と都市の重なり・森と人との重なりという3つの境界領域に位置する施設となることから、互いの領域が交流しあい新しいものが生み出される場として考えられています。 | |||||||||||
所在地:
設計者: 用途: 建築年: 備考: |
美濃市 北川原温建築都市研究所 学校 2000年 |
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森林文化アカデミーは森林と森林文化について学ぶ県立の専門学校です。敷地の特性をなるべく生かすため、施設は分散して建てられ、構造は全て県産材の木材を使用し、集成材や金物をなるべく使わない木造となっています。 施設は大きく4つのゾーンに分ける事ができます。 |
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アカデミーセンター・実習棟・アトリエゾーン:専修学校・学習施設であり、アカデミー敷地内では「里」にあたるエリア。面格子の壁と大きな屋根で統一感のある外観となっています。地形をそのまま生かしているので、蛇行した平面と各棟の段差をスロープやデッキで繋ぐ配置となっています。このデッキスペースや大きな屋根の下にできる軒下空間が外と内の境界領域として、自然環境とふれあう空間となっています。 | ||||||||||
テクニカルセンターゾーン:実験室などの施設と機械の車庫が配置されている。敷地全体では「自然と都市」の境界がよく現われているエリアといえます。その境界の重なりが、面格子とパネル壁のハイブリットな形式の建物に表されています。またテント膜のファサードも特徴的です。 |
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森のコテージゾーン:アカデミーのゲストのための宿泊施設のエリア。六角形の宿泊ユニットが15室、屋外ロビーとも言える中庭を囲んで配置されています。宿泊ユニットは部屋、時間、季節により違う風景を持つ様に工夫がなされています。 |
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森の体験ゾーン:工房等の一般の方の生涯学習施設の場にもなるゾーン。アカデミー敷地内では最上部(最も山側)に位置しています。建物は森をイメージした樹状立体トラスで構成されています。他のゾーンと比較すると丸太で組まれたトラスが力強い印象を作り出しています。 |
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(調査:平成13年度2年建築学科 牧野侑祐)