山びこの郷
揖斐郡北西部地域医療センター
http://www.yamabiko.netspace.jp/

揖斐郡の北部4村では地域医療のネットワーク化を勧めており、山びこの郷はその拠点となる建物です。

医療施設の他、老人保健施設、公衆浴場などで構成され、住民の生活に根ざした施設と位置付けられています。

所在地:
設計者:
用途:
建築年:
備考:
揖斐郡久瀬村東津汲877-1
鈴木孝紀+長島一道/HAL鈴木孝紀
養護老人ホーム
1998年

敷地は背後に山を配し、役場、診療所に囲まれています。建物は大きくカーブした円弧型の平面をしています。

内側には大きく開口がとられ、バルコニー、デイルームと連続しており、外部を取り入れる工夫がされています。デイルームの外側が個室(療養室)で山側に面しており落ち着いた雰囲気となっています。 内装もデイルームは打ち放しコンクリートで外部の様な印象、療養室はコルク、シナ合板で暖かみのある印象と表情を分けています。

断面的には3階各階のテラスと屋上の合計4つのテラスが特徴です。1階のテラスは地面に埋め込まれており、地面とのつながりを持たせています。2、3階は居住の為の場となっています。屋上テラスは、背後の山と空を最も感じられる部分です。

(調査:平成13年度2年建築学科 川口洸葵)