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箱根駅伝
文章長いです。しかもだいぶマニアックなので読んでも分からないかも

往 路

まずエントリーに少し驚く。駒澤の1区は太田。今シーズン不調で確か5000mも15分をちょっと切ったぐらいだったのに… でも大八木監督は「4年生は最後だから」なんていう使い方は絶対しない。4連覇を狙う王者駒澤のトップバッターになるだけの力があったのだろう。と思った。

1区
陸上だけに限った話ではないかもしれないが、マイナースポーツはアナウンサーがあまり知識がないので、時々変なことを言います。 マジで勘弁してほしいです。

スタート直後「日体大の鷲見が飛び出しました。近年は1区スローペースになることが多いので、駅伝ファンにはなつかしいハイペースの1区となりそうです」
これ昨年と全く同じ展開ですから!!
それから気になっていたのが、中央大の上野が佐久長聖高時代の鉢巻を腰に巻いていたこと。そして「1区には佐久長聖出身が多いので、佐久長聖の中で一位になりたい」と言っていたこと。 あれ・・・??世界を目指しているんじゃなかったの?「大学駅伝では最低でも区間賞」は??
まあ彼の足元にも及ばない私が言うのもおかしいですが、そうやってうまく走れないときに少しずつ目標が小さくなっていくのが「箱根に埋まる一流選手」なのだという意見もありますが??

私は黄金ルーキーのみなさんを応援したい!だからこそ、彼らが大きな夢を見失わないようにファンは見守る必要がある。 私は彼らに「夢を見失うな」と訴えたいのではなく、彼らがもともと世界という目標を持ってがんばっているんだと言うことを少しでもたくさんの人に知ってもらうために訴えています。

うわー 1区だけでこんなに長い!

2区
箱根駅伝の華と呼ばれる2区。でも駒澤にとっては凌ぐべき「つなぎ」の区間らしいのですが・・・ 他の学校の戦力が落ちる区間で一気に突き放すという布陣を作れる強さが4連覇の秘訣なのでしょう。
それより気になったことは、先導の白バイ隊員のコメント「選手たちの人生最大の感動のお手伝いをしたい」だったかな? さっきまで「箱根から世界へ!」とか散々言ってたじゃないですか!!

私は親戚の家にいく3区の序盤まで見ていましたが、それまでの間に実況で「日本一の駅伝」と2回(1区ラスト拓殖大学のとき「恥ずかしがることはない!日本一の駅伝を走るナントカで・・・」、2区日体大20.4km「この日本一の駅伝を・・・」) 言っていた。箱根は基本的に「関東大学一」を決める駅伝ですから!!昨年の大会は、日本学生選抜が出ていたこともあり、「箱根駅伝は関東の大学駅伝」ということが強調されていましたが、 今年はそんな雰囲気はなかった。「日本一の駅伝」といわれたら、普通「大学日本一」を決める駅伝だと思うでしょう。 そういう「箱根中心」の大学長距離界があるから、トラックで勝負できるスピードランナーが育たないんです!! 長距離で3000m〜マラソンの日本記録を持っている高岡俊成、10000mで日本人学生最後の27分台を出した永田宏一郎など、 トラックで日本のトップにいるランナーは箱根を走っていない。これは結構有名な話です。

中央の上野、日大の土橋、武者、駒澤の大坪など、高校時代1500mでも活躍した選手のスピードがなくなってしまわないことを祈ります。 そういえば出雲駅伝のときの大坪のフォーム、高校時代よりも腰が低くなっちゃいましたね。 県岐阜商がマイルリレー人手不足の時代、太田和憲(現東海大)と大坪の美並中コンビでごぼう抜きしてたのを覚えてます。 今のフォームでマイルを走る大坪はなかなかイメージできない・・・。

一気に飛んで5区
あんまりないんだけど、私は東海大学越川が駒澤村上に抜かれそうになったとき、越川が気がつきさえすれば抜かれることはないと思ってましたよ!! まあ後からなら何とでもいえますが、3000m障害でインカレ優勝してたからという理由で。一応。

復 路

6区
スタート前、箱根駅伝でもユニホームのメーカーのロゴのサイズって厳しいんですね。
分からない人のための解説:ユニホームなど、選手が身に着けるものにあるメーカーのロゴの大きさの限度が決まっていて、 それを超えるサイズのロゴはガムテープで隠されます。それがないと、メーカーの宣伝ができてしまうので、陸上競技がアマチュアであるというルールが 保てなくなります。

・・・6区はそれだけ。

9区
そういえば、毎年のことなんだけど、「区間記録のペースを上回っています」っていう実況をよく聞きましたね。特に今年は多かった気がします。
聞くとなんだか区間新を出す可能性があるように聞こえますが、そういう考え方はがっかりするばかりです。
まずひとつ、今回、距離の再計測により若干表示距離が長くなった区間が多いということ。つまり、今回の箱根でいう10km地点は、 前回までの箱根でいうと「10kmより少し手前の地点」になるのである。だから当然、上回る選手は多くなる。
それから一番大事なのは、区間記録ってのがどういう記録なのかってことである。特に古くからあるコース(5区6区10区以外の区間)の記録は「偉大な記録」 であり、かつて千人とまでいかないが、何百人という選手が挑戦してきて、そのうちの最もいい記録が区間記録なのである。 つまり、すごく強い選手が、最高のコンディション、最高のペース配分で勝ち取ったものだと考えるのが妥当である。つまり、 よっぽど強い選手でない限り、区間記録のペースを上回るということは「オーバーペース」だと考えていい。ということ。 だから、そういう実況があったときに期待するなら、2000年あたりで新しくなった5区6区10区か駒沢西田の9区。
西田の9区は、最後のほうでペースダウンした記録なので、たぶん多くの陸上関係者は塩川が15kmくらいを通過したところで区間新を確信したことだろうと思う。

10区
駒澤4連覇!おめでとう!ここだけはわたしの予想も当たり。っていうか違う予想をした人はいたのだろうか・・・ 逆に、思ったほど「圧勝」っていう感じでもなかったですね。中盤まで下重が詰めてましたし。
その下重のラストは一体何が起きていたのか??なんか全日本のときとは別人のような遅いピッチで・・・

そして、アンカーを迎えるチームメイトがけっこう映されてたので、亜細亜の宮田もどこかに・・・と思ったら、 亜細亜だけチームメイトが映りませんでした。残念!次は走って映ってくれ!!

番外編 疑問
復路スタート前の「箱根駅伝みどころ」とかいう番組。サエコって誰だったっけ?みたことあるんだけど。まあ一日がんばってあれだけほめてもらえるならいいんじゃないんですか?
それから「シード争いの過酷さ」のVTRで、「シードに入れないと地獄」の泣き崩れる選手の映像が東洋大学でした。多分昨年の映像だと思うんだけど、昨年東洋大はちゃんとシード入りましたから。
そして、エンディングのあのBGMは一体・・・??すごく悲しい気分で高校サッカーへ移りました。

ものすごく長くなってすみません。

平成17年1月6日(木)

G.N.C.T. Track and Field Club