まず比較対象である教師信号をFFTする。 この手順は第5章で述べたように 初めに教師信号を周波数に変換する。 そして、これをFFTのプログラムに入力する。 この操作により教師信号はFFTされ、 その結果図6.14 の点線のようになる。
この図では0より下の領域に値を書いてあるが、 想起結果との比較のためにこのように表示をしたのであり、 実際に負の値が出ているわけではない。
周波数のスペクトルは元の時系列の傾きに比例するため、 曲のような時系列は全て4分音符以下と、 変動が少ないため低周波成分が大きく現れる。 そのため、曲の違いを判断するには主に低周波成分を考慮する必要がある。