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目次
カオスニューラルネットワーク
3.2節で述べたカオスニューロンモデルの相互結合系として、カオスニューラルネットワークモデルが構成できる。
このとき、ネットワークを構成するニューロンの各々は、
一般にネットワーク内部からのフィードバック入力とネットワーク外部からの入力を受けるものとしてモデル化し、任意のアーキテクチャに対応できるようにする。
個の外部入力と
個のニューロン間の相互結合を持つカオスニューラルネットワークの
番目のニューロンの振る舞いは式(3.4)で表される。[6]
 |
(3.4) |
また以下にそれぞれの変数が表す意味を示す。
: 時刻
における
番目(
)のニューロンの出力
:
番目の外部入力
から
番目のニューロンへの重み
: 時刻
における
番目(
)の外部入力の大きさ
:
番目のニューロンから
番目のニューロンへの重み
: 外部入力項に対する時間減衰定数(
)
: 他のニューロンからのフィードバック入力項に対する時間減衰定数
番目のニューロンの不応性の時間減衰定数(
)
:閾値
は不応性によるフィードバックの大きさを求める関数であり、
は軸索の伝達関数である。
ここで外部からの入力を表す項を
、
ニューロン間の相互結合を表す項を
、
ニューロン自身の不応性の項を
で表すと、
それぞれの項は次のように簡略化できる。[4]
 |
(3.5) |
式(3.5)を用いると、
番目のニューロンの出力は次のように表される。
![\begin{displaymath}
x_i(t+1) = f[\xi_i(t+1)+\eta_i(t+1)+\zeta_i(t+1)]
\end{displaymath}](img75.png) |
(3.6) |
Deguchi Lab.
2013年2月28日