多入力・多出力とは、一つのニューロンへの入力は複数存在し、一つのニューロンの出力は他の複数 のニューロンへと伝えられるということである。なお、ここで言う多出力とは多数のニューロンへと 伝えられるということであり、出力が複数種類存在するわけではない。ニューロンの出力はそのニュ ーロンの入力から一意に決められる。伝播された各ニューロンの出力は、次のニューロンに入力され る時、重みがかかる。この重みは結合荷重と呼ばれる。結合荷重を調節し、与えられたデータに対す る出力をより適したものにする過程を、学習とみなすことができる。[1]
非線形性とは、各ニューロンは受け取った信号の総和がある閾値を超えたときのみ興奮し、一定の値を 示すということである。各ニューロンの出力は、他の多数のニューロンからの入力に比例した値を出力 するわけではない。
このニューロンモデルは、式(2.1)のように表せる。ここで使われている関数は
、引数
が正の数であれば1を、そうでなければ0を返す階段関数である。
は、そのニュ
ーロンの閾値を示す。