教材コースの登録・管理

多くのLMSでは、教材コンテンツを登録し、管理するしくみを持っている。また、教材そのものを 作成するソフトウエアは、オーサリング( Authoring Tool ) と呼ばれるLMSとは一般に区別される。

Moodleでは作成されたコンテンツを遠隔地からでもサーバに設定できる遠隔マネジメント システムを実現している。システムの特徴は、システムを複数のパソコンに設定することにとり、 組織内だけでなく、組織外も含めた遠隔地から、新しく設定されたコンテンツをサーバに設定 できることにある。本システムでは遠隔地より、

管理項目

• 教材管理
• コース管理
• カテゴリー管理
• 分野管理
• 授業科目管理

と呼ばれる授業設定に関する管理を行うことができる。これにより、遠隔地に分散した複数の組織で、 教材コンテンツを共有したり、協同でコンテンツ作成したりできるのである。
　これまで述べてきた 基本機能が、現在、世の中で用いられる典型的なLMSの機能である。これだけでも、eラーニングの実践は多様な 形態で行うことができる。しかし、冒頭でも述べたように、eラーニングは単なる一斉授業や集団研修の 近似ではなく、地理的に分散した学習者集団によって構成された。学習共同体の生産的で自律的な 協調的活動としてとらえられた。