本研究では3.1節で述べたように相互結合型ネットワークを用いる。
加えて構成要素となるカオスニューロンのパラメータについては過去の研究によって検討されているため、
表5.1 のように設定した[12]。
はシグモイド関数の立ち上がりの鋭さ、
,
,
はそれぞれ外部入力、
カオスニューロン間の相互結合、
不応性の時間減衰定数、
は不応性の係数である。
次にカオスニューラルネットワークに学習させるパターンは1との2値パターンを用いる。
従来は学習させるパターンにアルファベットを模したパターンを用いてきた。
本研究では学習させるパターンに特徴は必要ないため
2値をランダムに配置したランダムパターンを用いる。
そして逐次学習特有の「学習回数」、「学習セット回数」について定義する。
そこで、入力パターンをカオスニューラルネットワークに入力する時を考える。
逐次学習では、まず1つのパターンを連続して回入力する。
同じように次のパターンを50回入力する。
これを全ての入力パターンが終わるまで行なった時、1セットの学習が終了したとする。
この時各パターンを入力する回数(例では50回)を「学習回数」とし、
全ての入力パターンを学習回数入力した回数(例では1セット)を「学習セット回数」と定義する。
最後に、本実験に関するその他の言葉をここで定義しておく。