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実験結果

実験結果を図5.10と図5.11,表5.7に示す。

図 5.10: $\Delta w$ の中心の値を変えた場合の学習結果の比較(1)
\includegraphics[scale=1.0]{data/comp4.eps}

図 5.11: $\Delta w$ の中心の値を変えた場合の学習結果の比較(2)
\includegraphics[scale=1.0]{data/comp4-2.eps}


表 5.7: 入力した全てのパターンの学習成功に要した,同一パターン連続入力回数
$\Delta w$の中心の値 同一パターン連続入力回数
$\Delta w =$一定 83
$2.0\times 10^{-6}$ 100
$2.5\times10^{-6}$ 94
$3.0\times10^{-6}$ 74
$3.5\times 10^{-6}$ 72
$4.0\times 10^{-6}$ 72
$4.5\times10^{-6}$ 72
$5.0\times10^{-6}$ 72
$5.5\times10^{-6}$ 72
$6.0\times10^{-6}$ 73
$7.0\times 10^{-6}$ 112

この結果から,$\Delta w$の中心は $3.0\times10^{-6}$よりも上に設定したほうがよいということがわかる。図5.105.11より,$\Delta w$の中心が $3.5\times 10^{-6}$から $5.5\times10^{-6}$の場合のグラフは,$\Delta w$が一定の場合のグラフよりも上側に位置していることがわかる。さらにこれらの場合は,表5.7でわかるように,同一パターン連続入力回数も最小の値となっている。ただし,あまり上に設定すぎるといけない。よって,$\Delta w$の中心の値としては, $3.5\times 10^{-6}$ $5.5\times10^{-6}$あたりが良いと考えられる。

一方,$\Delta w$の中心が $3.0\times10^{-6}$よりも下にある場合は,学習能力は下がるということがわかる。図5.10においてこれらは$\Delta w$が一定の場合のグラフよりも下に位置しているし,表5.7においても一定の場合よりも悪い結果が見られる。



Deguchi Lab. 2016年3月1日