本研究ではニューロンの内部状態だけで学習を進めるか判断する
逐次学習法を用いてパターンを学習する。逐次学習法ではHebbの原理を元にした。
Hebbの考え方は教師なしでいかに学習が進むかという
難しい問題に答えるものである。Hebbの学習則は、
学習というのは二つのニューロンと一個のシナプスだけの純粋な局所的な現象であり、
ニューロン同士は相関的な関係を持っている。
シナプス結合で結ばれたニューロンが二つある時、
互いのニューロンが共に興奮しているときには、
シナプス結合を強くする学習方法である。逐次学習法はHebbの理論を応用し、
互いのニューロンが同じ状態(共に興奮、静止状態)のときには
シナプス結合を強くし、違う状態(一方が興奮、もう一方が静止状態)のときには
シナプス結合を弱くする学習方法であり、
2.3節で述べた協調 競合作用を利用したものである。