カオスニューラルネットワークを多層化したモデルとして, Figure 6.1のように
表される江本らによって提唱されたモデルがある。[6]
このモデルは, 入力層, 海馬モジュール, 連合野モジュールの3層からなるモデルであり,
以下の現象を発現可能としたものである。
- 逐次記憶
- メタ記憶
- 自由想起性
- 中期記憶による長期記憶の形成
- H.M.の臨床例に対応する現象
- エピソード記憶
- 意味記憶
図 6.1:
Network structure of model modeled by Emoto etc.
![\includegraphics[height = 10.0cm]{image1.eps}](img65.png) |
このモデルの海馬モジュールのニューロンの状態は次の式で与えられる。
また, このモデルの連合野モジュールのニューロンの状態は次の式で与えられる。
,
,
はそれぞれ, 海馬モジュール, 連合野モジュール, 入力層を示すインデックスである。
このモデルでは式(6.7), 式(6.8)の条件を共に満たすとき, 式(6.9)の式に基づいて学習を行う。
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(19) |
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素子数
学習定数
Deguchi Lab.
2017年3月6日