下位からi番目のビットの値だけがことなる二つの2進数 と
を考える。
2進数の各ビットは、“1”または“0”で構成されているから、二つの2進数
、
を構成する“1”の数の差は1である。
また、
と
を10進数
、
に直したとき、二つの数の差は
である。たとえば 、
とすると、
下位より3番目のビットの値が異なっており、
、
であるから、
2数の差は
である。
これより、下位より i 番目の1ビットだけ値の異なる二つの2進数の間には、次の二つの性質が存在する事が分かる。
この性質は論理関数の二つの最小項の隣接関係を調べるのに応用できる。
まず、最小項を構成している各変数を一定の順序で並べ、各変数が肯定の場合は“1”、
否定(補元)の場合は“0”を割り当て、これを2進数とみなす。たとえば、
と
は二つの2進数
および、
で表される。
こうして表された2進数が、前記の性質##297> と
は“1”の数の差は1であり、二つの数の差は、
であるから、
および、
は隣接していることになる。