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2009年九州の旅(老担任が学生の若さを九州で吸収した顛末記)


「研修旅行1」
 高専8時集合8時15分出発の予定を立てていました。もう一台のバスは7時45分集合8時出発の予定です。こちらの方が先に出発できたらかっこいいなあと思っていたら、やってくれました。8時前には学校出発組は全員集合し、先に出ることができました。さて、いよいよ旅の始まりです。
次は穂積駅へ・・・。
「研修旅行2」
 当初、穂積駅の南側ロータリーで穂積組を載せる予定で8時20分集合8時30出発の予定でした。前日に名鉄観光から急に連絡があり、駅前は渋滞するので市役所まで出てきてほしいとのことでした。今変えるのも混乱するとは思いましたが、変更の連絡をして一応全員から確認の連絡を受けました。しかし、突然の変更で不安は増すばかり。特に、携帯電話をもっていない学生が2名含まれているので、市役所がわからないと大変だと思いました。学生は穂積駅は知っていても、瑞穂市役所なんて知らないのが普通ですから・・・。市役所付近まで来て何人か集まっているのを見てほっとしましたが、着いてみれば5人ほどいない・・・。ほかの学生に聞くと、駅の北側の方に行った学生がいるという。ここで遅れると羽島で新幹線に乗り遅れてしまう・・・。添乗員が北の方に歩いて確認に行く。私は、ちょっと予感があって南の通りに出て東の方に行くと、背広を着た見慣れた5人がこちらへ歩いてくるではありませんか。やったー。8時20分には出発することができました。羽島駅に向かいます。車中で添乗員を紹介しました。学生にはイケメンの若い添乗員だと紹介してあったのでみんな興味シンシンです。羽島駅で合流し、全員がそろいました。さて、全員で大阪方面のプラットホームに立ち指定された13号車付近で待ちます。乗り込むのに時間がかかるので前方からと後方からの二手に分かれて並んでいました。さて、ひかり号がいよいよ入ってきました。これに乗ってしまえば一安心。13号車が前で止まりました。あれれ、満員だぞ?!
「研修旅行3」
 指定の席にはすでにおばちゃんたちが座っている。添乗員もあわてている。ともかく乗るしかない。発車の音にせきたてながらともかく乗る。12号車の方が空いている。とりあえずそちらに座っておこう。何が何だか分からないがそのまま大阪へ。いまだにどこが間違っていたのかよくわかりませんがとりあえず座ることはできました。大阪駅で弁当を積み込み食事。豪勢な弁当でした。全部平らげるのに四苦八苦。新幹線に乗ると、条件反射でリザーブの水割りと、裂きイカを食べるので、いささか勝手が違います。
 学生たちが添乗員に「小栗旬に似てますね」と言っている。小栗旬って石田光成役だった役者でしょ。似てるかなあ。他愛のない話のままいよいよ小倉へ。
「研修旅行4」
 小倉駅のプラットホームにはガイドさんが迎えに来ていました。それほど若くはないけど、私ぐらいにはぴったり!土砂降りの中を荷物を積み込んでバスの中へ。学生諸君も言いつけどおり、ガイドさんと運転手さんにしっかり挨拶し、雰囲気良くお互いに上々の滑り出しです。
 最初は電源開発(J Power)若松事業所で工場見学です。中部電力や九州電力の見学経験はありますが、電源開発は初めてで、私も副引率のT先生(電力がご専門)も興味シンシンです。新たな発見もあり、また、熱の入った事故の復旧シュミレーション等、大変に貴重なものでした。非常に綿密に計画し準備された内容でした。
 予定の時間をオーバーしましたが、そのあとは小倉城へ観光です。これまた土砂降りの中を傘を吹き飛ばされそうになりながら急いで見学です。せっかくのスーツがびしょぬれです。学生のS君は合羽を着ていました。彼らしい・・・。環境都市工学科とバッティングしました。さていよいよ小倉の超豪華ホテルです。2年前に副引率で北海道に行った時は、すぐに一杯ひっかけたものですが、さすがに今回はそうはいきません。メーンイベントのテーブルマナーは改めて・・・。
「研修旅行5」
 これまでに何回もテーブルマナーを受けていますので、私は慣れたものなのですが。2年前に北海道で受けた時は少し驚きました。食べ終わるとフォークとナイフは皿の向こう側に横にして置くように覚えていたのですが、斜め45度に置くように言われました。講師も私を意識して、年をとった!方は横に置くように習ったと思いますが、今は45度ですといわれ、時代とともに変わっていくんだなあととても、新鮮に思い、よく覚えていました。さて、今回の講師はホワイトボードに横向きに描いています。早速、ウェイトレスを呼び、質問を講師に伝達してもらいました。英国式とフランス式で違うなどといろいろ説明を加えていましたが、結局斜めに書き直されました。エッヘン。
 私は料理が出された瞬間、あっという間に食べてしまいます。手慣れていることもあるのですが、基本的に、何が起こるか分からないので、食べ物は悔いのないようにさっさと食べるようにしています。くいものはくいのないようにクイックにたべる・・・なんちゃって。
「研修旅行6」
 テーブルマナーは肉料理のボリュームが若干物足りないものの、おいしい食事がいただけました。さて、点呼の時間まで何をしようか。いつもならとっくにできあがっているのですが、そういうわけにはいかない。まずはホテルのお土産屋で焼酎でも物色してと思いましたが、この高級ホテルにはそういった店はないそうです。小倉駅にでるしかない・・・。そとは土砂降り。しかし、何もなしでは寝ることはできない。小さな携帯傘を出し吹き飛ばされそうになりながらホテルの裏手の方へ。うん?何やら連絡通路が・・・。なんと、ホテルの2階から駅前まで傘なしで行けるのでした。麦焼酎720mlを買って、ホテルへ。点呼も問題なく終わり、このホテルで騒ぐようでは顰蹙を買うことを事前に言ってありますので、ロックの睡眠液を4杯ほど飲んで深い眠りに・・・。一日目終了。明日は別府温泉・・・。楽しみだニャン。ムニャムニャ。
「研修旅行7」
 朝食はバイキングで食べきれないくらいたくさん食べました。さすがに、料理も厳選されたもので大変においしいものでした。8時30分にはホテルを出発し「九州日立マクスウェル」の見学に向かいます。予定の10分前には着いて、見学開始。ここも親切に対応していただきました。九州地区の高専生はたくさんいるということです。雨も上がり、充実した研修でした。
 さて、いよいよここから観光です。私もネクタイをはずしました。まずは太宰府天満宮近くのレストランへ。中学生や高校生、おじいちゃんおばあちゃんの大団体の席がずらっと並ぶ大レストランでした。朝食が胃の中にまだ残っているような感じでしたが、出されたものは鶏肉以外はすべて食べるのが信条ですので、全部平らげ、もう動けない。
 バスは太宰府天満宮近くの国立博物館へ。ここは最近できた博物館で初めてでした。すばらしい!
 一日いても見あきないものばかりでした。歴史等にあまり興味のない私でさえも素晴らしいと思ったのですから、好きな人にはたまらないものではないでしょうか。学生諸君はもう一つのようでしたが・・・。
「研修旅行8」
 国立博物館から太宰府天満宮まではエスカレータが何本もつながっていました。今さらではありましたが、太宰府天満宮で少しだけお願いをして、名物の梅が枝餅を食べながら沿道を下って行きました。クラス集合写真です。飛び梅、梅が枝餅、なつかしい、さだまさし、の世界です。
 高速を一路別府方面に。素晴らしい紅葉。バスの前方をデジカメで撮りまくりました。そして別府湾へ。四国が見えています。バスガイドもびっくりです。さあいよいよ別府温泉です。まずは入浴、食事後、寝る前に入浴、朝最後の入浴・・・なんてことを言っていましたが、着くのが若干遅く、すぐに夕食です。地獄めぐりは明日なのですが、夕食地獄を体験しました。とんでもない食事の量です。普通の会席料理の向こう側にハンバーグやエビフライなど、また、カレーまであるのです。ご飯のおかわりはいかがですかとまでいわれてしまいました。例によって、出されたものは鶏肉以外はすべて食べるのが信条ですので、必死に全部食べました。途中、吐き気に襲われながら、めまいを感じながら、意識を失いそうになりながら、完食しました・・・。しばらく動くことができませんでした・・・。
「研修旅行9」
 食べすぎで動けない。昔は別府の危ない箇所の交差点に立ち、とおせんぼをしていたものですが、外は寒そうだし、フロントの椅子に座って新聞でも読むふりをしながら、外に出掛ける学生をチェックすることにしました。あまり外に出て行った学生は少ないようですが、組み合わせはなるほど、私の予想の範囲でした。有明高専も宿泊しているとのことでしたが、なんとなく高専生というのはわかります。おなかもようやく落ち着いたので部屋に帰り、温泉に行く準備を始めました。まずは貴重品を金庫に入れ鍵をかける。それから、背広を脱ぎ、おっと、携帯電話のチェックをせねば。アリ?!ない!大変だ!あれがないと非常に困る。!別府に来た時は確認したので、食事の時か、ホテルのフロントの椅子かだ。あわてて部屋をとびだし、まずはフロントへ。椅子のところへ行くと、ありました。背広の左下の内ポケットに入れているとときどき、座っているときに落ちるんです。やれやれ、これでゆっくり温泉に入れる。部屋に帰り、鍵でドアを開けようとして気がつきました。ドアを開けようと右手に持っていたのは金庫の鍵でした・・・。オートロックで部屋の鍵は部屋の中・・・。学生にはホテルで鍵を忘れるなんて恥ずかしいから注意するように言っていたのですが、こんなことは初めてです。あせっていたのか、ボケが始まったのか。そそくさとフロントに行き、学生がいないのを確かめて、鍵を開けてもらうように依頼しました。部屋の前で待っているように言われたので、待っていると、仲居さんが来て、「よくあるんですけど、先生が忘れるのは珍しいですね」「あわてて部屋を出た時、金庫の鍵を部屋の鍵と思い込んでいたんです。ボケが始まったんですかねえ。」「あら、まだ若いのに。ありゃ。7階のマスターキーをもってきました。ここはたしか8階でしたね。出直してきます。」・・・人のことは言えない・・・。
「研修旅行10」
 さあ、いよいよ温泉だ!もうもうたる湯煙。いいなあ。学生が四人ほどいる。ゆっくりお湯につかる。あー、食べた物も何とかおさまったし、高専祭からたまっていた疲れも吹き飛びそう。のんびりと浸かっていたら、何やら左足の先の方で違和感が・・・。ムムム。左足の親指にはバンドエイドが巻きつけてあった。登山を始めた頃、両足の親指の爪の中が内出血で真黒になりびっくりしたが半年くらいで消えていった。昨年は富士山登山で真黒になり、消えていくかと思ったが、そのうちに割れてきた。これはいかんと瞬間接着剤をつけて、元の指とくっつけていた。その後も山登りはするので、そのたびにはがれそうになるが、下の新しい爪と瞬間接着剤でくっつけることを繰り返していたがとうとうもとからは結局はがれてしまった。無茶なことをしていたので中から出てきた新しい爪は何ともいびつな恥ずかしい爪だった。今年の富士山登山でもその新しい爪の中が真黒になってしまった。消えていくかと思っていたが、そのあとの白山登山がこたえたようで、両足ともぐらぐらし始めた。それでも山には登りたいので今回は瞬間接着剤ではなくバンドエイドで固定していたのです。お風呂ではバンドエイドを注意深くはがして洗い、出た後でもう一度貼り直すようにしていました。今回もバンドエイドをもってきていました。いつもはお風呂に入ったぐらいでははがれないのですが、温泉の成分が効いたのでしょうか。それとも、新しい爪が温泉に直接浸かることを望んだのでしょうか。見事にバンドエイドが親指からはがれ、同時にバンドエイドの方に爪がくっついている・・・つまり、親指の爪が剥がれてしまった・・・。新しい爪は前のようにぎざぎざの醜いものではありませんが、小指の爪のようなかわいらしいもので笑ってしまいます。しかし、温泉の中では浮力があるので大丈夫だったのですが、外では体重をかけると結構痛くなることがあります。やれやれ、とんだ温泉入浴になってしまった。
「研修旅行11」
 点呼は順調に終わったが、女子学生が一名熱がある。それほど高くはないのでインフルエンザではないと思うが、明日、朝もう一度はかり直す必要がある。明日は強行日程で8時出発。いつも、4時ころには目覚めるので、寝過ごす心配はなかろう。720mlのうちの残りを飲んで、二日で一本のいつものペースに戻った。電気を消してぐっすりと、と思ったら、ドスンドスンという音がする。どうやら上の階から響いてくるようだ。そのうちに、我々のいる階でもぼそぼそ話し声やときどき笑い声が聞こえる。まあ、学生たちもたまにはいいではないか、こちらはさっさと寝てしまえばよい。・・・寝付かれない・・・時計を見ると午前1時・・・、まだ大きな声がしている。さすがに他の階に迷惑がかかるだろう・・・。みんなが集まっている部屋があってそこでわいわいやっているようだ。「たいがいにせよ。明日は朝早いからもう解散せよ。」と言って部屋に戻る。・・・解散したのはいいが、今度は少人数で複数の部屋でトランプや話し声が聞こえる。まあいいか、学生たちは慣れているのだろう。こちらはさっさと寝てしまえばよい。・・・寝付かれない・・・時計を見ると午前1時30分・・・「おい、頼むから寝てくれないか、年寄りにはつらい・・・」の一言で静かになる。・・・朝、4時に目が覚める。窓からは漁船の篝火がみえる。朝早くから漁に向かうのであろう。国東半島であろうか、明かりが見える。幻想的な景色だ。写真を何枚かとり、日の出をカメラに収めようと待つ。結局、睡眠時間は2時間半だった・・・。
 朝食はやはりバイキング。たくさん食べました。学生たちも、朝早くからしっかり食べている。8時出発。きっちりと学生たちは5分前には集合している。女子学生の熱も下がった。さあ、いよいよ、怒涛の強行日程の始まり。
「研修旅行12」
 まずは地獄めぐりからです。20年ぶりに回りましたが、すっかり変わっていました。たくさんの地獄ができています。分刻みで回りながらスナップ撮影と大忙し。運動不足解消にはなります。
 予定時刻に集合して次の稲積水中鍾乳洞へ。ここは数年前にできたところらしく、運転手さんも初めてのところだそうです。途中から、我々は大変なところに向かっていることがわかってきました。道は私がよく行く山登りの林道のようなものなのです。普通自動車同士のすれ違いもできないようなところがあり、たまたま、大型バスと対面にならなかった(もともと、大型バスはいかない?)からよかったものの・・・。断崖を工事しているところが何箇所かあり、肝を冷やしました。工事のおっちゃんたちもバスが来たのにはびっくりしていたようでした。
「研修旅行13」
 やっと駐車場に着きました。広い!こんなにたくさん来るのだろうか。でもバス用の駐車場はないぞ?バスガイドさんが真っ先に入っていきます。天然記念物で日本最大の水中鍾乳洞!秋芳洞は高校の修学旅行で40年以上!も前に行ったことがあるが水中ということは、鍾乳洞が池の下にあるのだろうか。何となく怖いぞ。入口の滝と紅葉がきれいでした。中に入って分かりました。鍾乳洞が下部が水中にあり、水の上に通路が作られているのです。基本的に水の上に作られた通路を通って上の鍾乳洞や下の深い深い水中を見学していくのです。どこまで深いのか全く分からない深い深い水深部もある。覗き込むと神秘的な青さが印象的で、怖い感じがします。デジカメを落としたら絶対にだめだろうなと思い、思わずストラップを握りしめます。通路な大変な長さです。時間内に帰ってくることができるのか、迷子になったらどうしょう。ここで地震が起こったらパニックだなと思うと、写真を撮るのもそこそこに帰りはダッシュで帰ってきました。全員そろったところで出発。店の人たちが総出で見送りをしてくれます。いいところだった。来てよかった。こちらも笑顔で手を振ります。ぐるっと周回して川を挟んだ向こう側にでてもまだ、手を振ってくれています。大分の人たちはいい人たちだ。すごい迫力のあるところだし、また学生を連れて来たいものだ・・・と思いました。行きに工事していた個所や断崖を通るころには、すっかりその考えはなくなっていました。
「研修旅行14」
 次は阿蘇山です。山登りを始めてから初めての阿蘇ですので期待していました。別府から阿蘇へ向かう場合は山波ハイウェイを通るのですが、今回は稲積経由ですので通りません。残念です。あの雄大さを学生にも見せたかった。それでも阿蘇に向かう途中の紅葉は素晴らしい。
いよいよ阿蘇山に登っていきます。 外輪山もくっきり見えます。途中の小山も懐かしい。しかし阿蘇山はガスの中で見えない。悪い予感。昼食のためレストランの駐車場へ。すごい風です。残念ながら風向きが悪くロープウェイは運航休止とのこと。レストランの食事も十分です。馬刺しがありました。次は熊本城です。
「研修旅行15」
 フェリーの出発は16時30分。これに乗り遅れたら大変なことになる。16時に熊本城を出れば何とか間に合うらしい。熊本城につくがそこには日の丸をもった大団体が・・・。観光バスがずらっと並んでいる。出口もいっぱいだ。学生には16時厳守を申し渡し、脱兎のごとく熊本城本丸御殿へ。熊本城の天守閣には何度も来ているが、本丸御殿は新たにできたものでぜひとも見ておきたい。ガイドさんは天守閣と本丸御殿を両方見ると時間に間に合わなくなる可能性があるという。ほとんどの学生が天守閣に行ったが、私はもちろん本丸御殿へ。なかなかいい絵だ。フラッシュ撮影すると絵が痛むそうです。
私と一緒に見ていた学生のS君が天守閣にも行くという。間に合うだろうか・・・。駐車場に戻ると添乗員さんと運転手さんとバスガイドさんが心配そうにしている。日の丸団体が誤算だったらしい。それまで、いつも集合3分前には出発できていたが、S君が間に合うだろうか。駐車場の端で待つが1分前でもまだ影も見えない。S君の携帯をならす。「いまどこだ!」「もうすぐ着きます。今は走ってます。」「後ろに誰かいるか」「いま二人抜きました!」S君ぎりぎりで到着。あと二人。走ってくる。2分遅れで出発。どこかで渋滞にあったら終わりだ。バスは猛烈な速度で走る。一本道に出た。どうやらバイパスがあるらしい。信号で止まるとイライラする。正面に雲仙普賢岳が見える。もうそろそろのはずだがなかなか見えない・・・。着きました。間に合いました。16時20分着。本当なら20分前についていなくちゃいけないんだそうです。我々を待っていたかのように、ほかの車が乗り込み始めました。フェリーが初めての学生もかなりおり、船酔い等心配そうです。デッキに出られるから気持ちがいいよと安心させました。デッキでのカモメのえさやりです。今日一番の盛り上がりでした。カモメもたいへんだなあ。このまま、島原までついてくるのだろうか。
「研修旅行16」
 島原到着後一路長崎へ。ひたすら走る。長崎の夕食場所は四海楼。中国料理の有名店です。この光景はまっこと素晴らしいぜよ。19時着。長崎ちゃんぽん、皿うどんその他食べきれないほど食べました。20時ホテル着。さあ最後の夜だ。あれ!このホテルにも土産物の売店がない。阿蘇にはあったが、さすがに学生の前で例の飲み物を買うわけにはいかない。仕方がないのでコンビニでも探すか。ホテルの西側へ出て探し始めました。残念ながら最初のコンビニにはあまり気に入りそうなものは置いてない。イベントがやっていたり、繁華街を見たりしながらグルッと一周してきたらホテルのすぐ東側におおきな専門店?がありました。なんのこっちゃ。いろいろな名産品に目が行きましたが、麦で例によって720mlを買いました。半分ぐらいは行くでしょう。ついでに、風呂上がりに泡の出る方もさっぱりするために買っておこっと。部屋でくつろいでいると。そこかしこからバタンと音がする。ドアがしまる音だが気になりだすとイライラしてきます。点呼も終わり、風呂に入ってゆっくりくつろいで泡の出るものを飲んでいると、バタン。ム!麦の方に切り替えて安らかな気持ちになると、バタン。ムム!そろそろ12時になるし寝ようかと思うと、バタン。ムムム!それでも何とか寝入ったころにトントン。ン!気のせいか。ムニャムニャ!トントン。・・・これは何かあったか。半分寝ボケ眼でドアを開けると。学生の男女二人が立っていた・・・。
「研修旅行17」
 最後の晩だし、これからのこと等、夜を徹してお話しましょう、という趣旨のお誘いであったようです。もうこちらは半ば出来上がってしまっており、昨晩は2時間半ぐらいの睡眠時間で、とても眠いので残念ながら付き合えない旨話しました。しょぼんとしていました。申し訳ない。さて、午前7時食事だから、6時にアラームをセットしてと。たぶんいつものように4時ごろには目が覚めるんだろうけど。サア寝るぞ。
 バタン!ム!バタン!ムム!!バタン!ムムム!気になるとだめだ。うとうととするのだが、バタン!で起こされる。そろそろ俺の我慢も限界だ。
「研修旅行18」
 各部屋に回って注意をするか。それも大人げない。そうだ。携帯からのメーリングリストで全員に送ったろ!
 「寮や自宅と違うのだから、ドアは静かに閉めてくれないだろうか。びっくりして眠れません」全員に送信・・・。
 効果てきめん!急にピタッとおさまった。が、突如大きく響き渡るバタン!の音。すぐ前から聞こえたから副引率のT先生の部屋か。それ以後シーンとしてこれは効き目がありすぎたかな、と思いながら深い眠りに・・・。  バタン!誰だ!せっかく気持ちよく寝入っていたのに、むかっとして飛び起き、「何時だと思っているんだ」と時計を見ると午前6時52分!朝だ!アラームの音も聞こえなかったのか。あのバタンがなければ完全に寝すぎるところだった・・・。あわてて朝食会場へ。
「研修旅行19」
 あわてて着替えて、何食わぬ顔で朝食会場へ。8時30分出発でバスに集合。今まで朝はしっかり集まっていたが、今日は二人集合しない。食事もとっていないということで、どうやら爆睡しているらしい。電話をして呼び出す。フロントで待っていると二人があわててバスの方に飛んでいく。忘れ物をしていないか確認しようと思ったが、まあいいかと思いそのまま。長崎のグラバー園の駐車場についた時、あわてて飛びだしたS君が、「上着を着てくるのを忘れました。」・・・。あいた口がふさがらない。ホテルが近いのでグラバー園を見ている間に持ってきてもらうことにしました。
グラバー園のクラス集合写真撮影者は小栗旬?さんです。いよいよ旅も終りです。顛末記もなんとか金曜日には終わりになる予定です。
「研修旅行20」
 グラバー園をざっと見た後、土産物屋へ。カステラ、皿うどん、長崎ちゃんぽんを買いあさりました。支払いはもちろんグレジットで・・・。結構かさばります。駐車場で学生が戻ってくるのを見ていると、何やら学生たちが騒いでいます。向かいのホテルに「歓迎!読売巨人軍一行様」の看板が!。そうでした。あくる日に長崎で日韓戦があるのでした。残念ながら到着は少し後のようでした。
 バスは一路、博多駅へ。道中でガイドさんが話してくれた長崎原爆の医者の話「この子を残して」には感激しました。みんな目をつぶっていて寝ているふりをしていたのでしょうが、泣いていたのではないでしょうか。ガイドさんも話し終わると背中を見せ目をぬぐっていました。博多が近づき、運転手さんとガイドさん、そして添乗員さんにお礼の拍手をしました。無事、解散です。インフルエンザも発症しませんでした。北海道に行ったある学科は木曜日に数名がインフルエンザになり、あくる日は大変だったそうです。
 解散後、まずは明太子です。駅の売店で物色していると、早速、おばさんが寄ってくる。ああだ、こうだ、なんだ、そうだ、一杯説明してくる。思わず、「大丈夫です。よくわかっています。じっくり選ばしてください。ここで必ず買いますから。」「そうですね」と言ってそばにぴったりつかれてしまった。
 以前はなかなか高くて大きいものは買うことができませんでした。帰りの旅費も気になるし・・・。ところが、今や、すべてクレジット!新幹線もクレジット!ついつい、贈る相手のことを考えて、一ランク大きいものになってしまいます。結構な金額になっていました。
新幹線のホームで昼食とビールとウィスキーの水割りを仕入れました。やっと、いつものように新幹線でゆっくり飲めます。!一応勤務中なのかな。
 名古屋駅での乗り換えもスムーズに岐阜駅に到着。神さんの車で一路我が家へ。私が一番早いのではないかと思っていたら、Y君から「帰宅しました」のメールが・・・。一宮だから私より早いわけだ。家へ帰って、早速、カステラを食す。おいしー。お風呂に入った後体重計に恐る恐る乗ると、2Kg増えてる・・・。ショック・・・。でも、長崎の飲み残しの麦を飲んでぐっすり。楽しかったなあ。また、2年後に行ったろうかしら。今の2年生と・・・。