JABEE修了生アンケート結果に対する分析
JABEE修了生149名にURLアドレスを郵送しWeb入力を依頼したがアンケート回答総数は12(回答率8.1%)と非常に少ないものであった。入力期間が短かったこと、送付先が在校時の保護者宅であったために本人に渡らなかった可能性があること、アンケート項目が多く全部回答しなければ送信できないため途中でやめてしまった可能性があること等、問題が残る。
JABEEアンケート結果統合表を参考にして分析する。数値は
1:最良・十分、2:良・大体、3:普通(可)、4:不良・あまり、5:不可・全く
の平均である。
1.結果のまとめ
1-1 JABEEプログラムの目標の設定について
@日本技術者教育認定機構(JABEE)について修了生はよく知っている。平均1.75
Aプログラムの概念等、全体像に関する設定は適当であると考えている。平均はどの項目も2.50以下
B学習・教育目標については(A)(B)(C)の設定は、それぞれ平均3.00,2.83,2.92と3以下であるもの
の他の項目に比べて数値が高い。
CTOEICスコアについては、修了生が400であり、現プログラムでは425以上と設定しているが、社会の要請
水準の設定ではないと考えている。平均3.58であり、他の項目に比べて突出している。
1-2 JABEEプログラムの満足度・達成度
@JABEEについては、知ってはいるもののその活動におおむね満足しているわけではない。平均2.83
Aプログラムの目指すエンジニアはこれからも必要であると認識している。平均2.17
B学習・教育目標は満足のいくものであったと回答しているが、平均は2.42〜2.92にとどまっている。
CTOEICスコアについては、プログラムの教育に満足していない。平均3.58
D専門分野の教育については、プログラムの教育に満足していない。平均3.17
1-3 目標の設定と満足度の比較
@プログラムの概念等、全体像に関する設定に対して、実際の教育の満足度はそれほどでもない。
A学習・教育目標はほとんど同じ値である。
B環境システムデザイン工学としての専門分野の設定は良い(平均2.50)が、実際の教育には満足していない
(平均3.17)。
1-4 目標の設定について前回(2003年度実施)との比較
@JABEEについてはよく知られるようになった。平均3.67→1.75
Aプログラムの概念等、全体像に関する設定については、ほとんどの項目で前回時よりもよい結果である。
Bプログラムの学習・教育目標の設定については、平均3.00以下であるものの、ほとんどの項目で前回時よ
りも悪い結果である。
CTOEICスコアの設定については、425以上に上げたものの前回より評価が悪い。平均2.75→3.58
1-5 目標の設定について就職先・進学先の評価との比較
@ほとんどの項目について設定については同じ結果である。
ATOEICスコアの設定について、就職先(平均2.50)と比較してもっと高くすべき(平均3.58)としている。
1-6 達成度(満足度)について就職先・進学先の評価との比較
@ほとんどの項目で修了生の評価よりも就職先・進学先の評価がよい。
2.分析
@プログラムの概念等の目標設定については適当であると考えているが、実際に受けた教育がそれを満足して
いるものとは考えていない。抽象的な表現であるため設定としては満足なものと判断していると考えられる。
A具体的な学習・教育目標については、設定と満足度にずれがなく、就職先・進学先で他の専攻科生や大学生
と比較して適当であると考えているものと思われる。
BTOEICスコアについては就職先・進学先の評価に比べて、現状に満足していない。前回のアンケートではス
コア400で十分と回答されていたが、実際に400をクリアした修了生は、英語の必要性、英語力の向上の可
能性を実感したものと思われる。
自由記載欄への回答
@職場に入る前の教育として、法律、経済、経営といった知識も必要と実感しています。
回答 プログラムだけでなく学校全体で検討したいと思います。
A専攻科での必修科目が増えていると伺っています.しかし,本科での自身の専門にとらわれず,広い視野を持った技術者を育成することを目指すのであれば,本科の学科によって専門が異なることを考えると,各専攻ごとに一律の必修科目を設定することは,適切ではないように思います.例えば,卒業した学科によって必修の科目が異なるような制度や,これまでのように各教育目標に該当する授業を学生に選択させるほうが良いように思います.
回答 専攻科の必修科目は、全ての専門学科に共通の科目に限定しています。専門展開科目の中で、本科の科目を設定して、出身学科以外の科目を選択させることは検討に値すると考えます。