改善状況点検書 | |||||||||||
番号 | 点検項目 | 点検改善G | 平成15年度末JABEE等検討委員会による点検指摘事項 2004年3月、7月 |
改善案・事項(中間報告平成16年12月) | 自己点検改善状況の評価(平成17年3月 活動報告書をもとにスパイラルアップ会議で点検評価・改善指示) | 結果 | |||||
1 | 基準1 学習・教育目標の設定と公開 | ||||||||||
1(1) | (1)自立した技術者の育成を目的として,JABEE基準1の(a)−(h)の各内容を具体化したプログラム独自の学習・教育目標が設定され,広く学内外に公開されていること。 また,それが当該プログラムに関わる教員および学生に周知されていること。[1] | 学習・教育目標検討WG | 学習・教育目標のより具体的な表現と達成目標、達成度評価方法、評価基準の設定を具体化する必要がある。 デザイン能力の具体的な目標・養成法・評価方法・評価基準等を再構築する必要がある。 学級担任・主任などを通じた説明について、証拠等を残しておくこと。 |
具体的な表現と、達成目標、達成度評価方法及び評価基準を平成16年度中に確定し、平成17年度以降に実施できるように検討している。 | 平成17年度プログラム入学者を対象に、スパイラルアップした目標が設定された。周知と公開についてパンフレットで四月に確認を要す。現時点ではW確認されればA | A | |||||
1(2) | (2) 学習・教育目標は,プログラムの伝統,資源および卒業生の活躍分野等を考慮し,また,社会の要求や学生の要望にも配慮したものであること。 | 学習・教育目標検討WG | 社会の要求や学生の要望に配慮する必要がある。 企業、学生、本審査などの指摘を受けて改善する必要がある。 |
企業及び学生を入れた学習・教育目標検討会議及びJABEE試行審査・本審査の指摘事項を考慮して、現在検討している。 | 企業、学生の要望を反映していることを資料で確認した。 | A | |||||
2 | 基準2 学習・教育の量 | ||||||||||
2(1) | (1) プログラムは4年間に相当する学習・教育で構成され,124単位以上を取得し,学士の学位を得た者を修了生としていること。 | 学習・教育目標検討WG | 第三学年の科目を入れなくても達成できるように検討する必要がある。 | 工業高校からの編入学を考慮し、本科4年以上で達成できるように検討している。 | 一部、第三学年の科目が入っている。工業高校からの編入学生が4年以上で確実に達成できるようにシステム化しているが、専攻科入試による評価等を取り入れることが望まれる。 | C | |||||
2(2) | (2) プログラムは学習保証時間(教員等の指導のもとに行った学習時間)の総計が1,800時間以上を有していること。さらに,その中には,人文科学,社会科学等(語学教育を含む)の学習250時間以上,数学,自然科学,情報技術の学習250時間以上,および専門分野の学習900時間以上を含んでいること。 | 学習・教育目標検討WG | 必修科目だけで出席を考慮しなくてもシステムとして保証できるように設計する必要がある。 総学習時間を増やす方策を考える必要がある。 専攻科科目の自宅学習の証拠を提示する方法を考える必要がある。 |
システムとして達成できるように専攻科の教育課程を変更するように検討している。 | 現在は選択科目もあるが、教育課程の改正で必修科目で達成できように改正している。 | C | |||||
3 | 基準3 教育手段 | ||||||||||
3.1 | 3.1 入学および学生受け入れ方法 | ||||||||||
3.1(1) | (1) プログラムの学習・教育目標を達成するために必要な資質を持った学生を入学させるための具体的な方法が定められ,学内外に開示されていること。また,それに従って選抜が行われていること。 | 入試運営委員会 教務会議 |
第四学年への進級基準の理念確定 編入学受け入れ方針の確定と実施 |
プログラムの学習・教育目標を達成するために必要な資質を持った学生をJABEE前期課程に入学させるため、第四学年への進級基準として、評価6以上を必要とすることを決め、平成15年度から進級判定の実施に移っている。編入学に関しては、平成17年度用に受入方針を明示した新しい募集要項のもとで選抜試験を実施し、合せて実施要項の細目を新規に制定することによって実施体制を整備した。また、学生の学力向上施策として補習の強化を図っている。 | 学習・教育目標を達成できる能力・資質を持った学生をJABEE前期課程に入学させるため,第4学年への進級基準として,平成15年度に単位認定および進級条件を大学相当(教科目の評価点が6以上)ni改訂し,実施している。高等学校等からの編入学生受入れに関しては,受入方針を明示した募集要項のもとで選抜試験を実施する体制を整え,併せて平成18年度に向けて,実施要項の細目を新規に制定・整備した。編入学生の学力向上を目的とした申合せを平成16年度に制定し,補習の強化を行い,編入学生の学力向上に努め,その判定も実施している。 | A | |||||
3.1(2) | (2) 学生のプログラムへの登録を共通教育等の後に決める場合には,入学時からの学習・教育が審査の対象となることを考慮して,プログラム履修者を決める具体的方法が定められ,当該プログラムに関わる教員および学生に開示されていること。また,それに従って履修者の決定が行われていること。 | 専攻科会議 | 専攻科への推薦入学と選抜方針との整合性 | H18年度専攻科入学者選抜試験からは、従来の推薦制度(クラス定員の1/2以内)を廃止し、科目別免除を中心とした制度(科目毎の達成度)に移行する予定である。 | 推薦に相対評価が入っていたが、絶対評価基準が導入された。 | A | |||||
3.1(3) | (3) 学生をプログラム履修者として編入させる場合には,その具体的な方法が定められ,学内外に開示されていること。また,それに従って編入が行われていること。 | 専攻科会議 | プログラム水準に到達しない科目の取扱いに関する申合せ(学力向上の認定)は、学内web上に公開し、科目の申請・補習指導・認定がわかるように整備した。 | 選抜の基準は履修者決定と同じであり、全て絶対評価になった。他高専などからの編入学者に対しての規則・基準も決められている。 | A | ||||||
3.2 | 3.2 教育方法 | ||||||||||
3.2(1) | (1) 学生にプログラムの学習・教育目標を達成させるようにカリキュラムが設計され,当該プログラムに関わる教員および学生に開示されていること。カリキュラムでは,各科目とプログラムの学習・教育目標との対応関係が明確に示されていること。 | 教務会議 |
アジア圏への言及 「技術者倫理」については、社会倫理学特論、特別研究および特別実習で評価を実施しているが、次回審査までには確立したものを残す必要がある。本科生が技術者倫理を身に付けないで卒業することは適当ではないので、本科のカリキュラムの中に取り入れる必要がある。 |
法学の授業において、留学生が本国の法体制などに関する話をし、法学受講者は留学生の話に対する感想文を記す試みを行った。なお現在既に社会科教員は「近代における欧米法と日本法の発展」に該当する内容をシラバスに入れて実施しており、既に社会科なりに「多面的思考能力」育成に対応した授業内容を行なっている。今後の展開として、技術者倫理教育をカリキュラムの中に取り入れることを社会担当教員に要請する予定である。 | 平成16年度に法学の授業において,留学生が本国の法体制などに関する話をし,法学受講者は留学生の話に対する感想文を記す試みを行った。平成16年度から,社会科教員は法学の授業において「近代における欧米法と日本法の発展」に該当する内容をシラバスに入れて実施しており,既に社会科として「多面的思考能力」育成に対応した授業内容の改善を行なってきた。さらに,平成17年度以降の展開として,技術者倫理教育をカリキュラムの中に採り入れることを社会担当教員および各専門学科に要請し,社会倫理教育および技術者倫理教育を実施する運びとなっている。 しかしながら、選択科目を入れるなど教育課程で抜本的に改革することが望ましい。 |
C | |||||
同上 | 学習教育目標検討WG | 「自主的、継続的に学習できる能力」では、生涯にわたって自分で新たな知識や適切な情報を獲得し、自主的に継続して学習する能力を身につけることを要求している。卒業研究や特別研究を通じて、研究手法等をモデルとして、他の勉学方法にも応用するよう指導することで対応している。これに関するエビデンスを豊富に用意しておくべきであり、また、他の科目においても言及されたい。たとえばTOEICスコア400以上を達成するための個人的な計画および実践記録等も有力な証拠であろう。明白な証拠を示すことができない場合、次回審査ではWの評価となり、プログラムは2年認定となる。 | 自主的、継続的に学習できる能力については、工学実験、創造工学実習、特別研究において、学習・教育目標のデザイン能力において身につくように、継続的改善能力の評価項目(B-2)Cを設定している。また、TOEICスコア400以上を達成するための個人的な計画および実践記録等については、英語科と検討している。 | デザイン能力の養成において継続的改善能力の評価が設定されているが、TOEICについては確認できない。 | C | ||||||
3.2(2) | (2) カリキュラムの設計に基づいて科目の授業計画書(シラバス)が作成され,当該プログラムに関わる教員および学生に開示されていること。また,それに従って教育が実施されていること。シラバスでは,それぞれの科目ごとに,カリキュラム中での位置付けが明らかにされ,その教育の内容・方法,達成目標および成績の評価方法・評価基準が示されていること。 | 教務会議 | シラバスには、その科目における目標を示す必要があるが、その達成目標は具体的なものでなければならない。たとえば、「半導体のpn接合を定性的に説明できる」、「ガウスの法則を用いて電界の計算ができる」、「マクスウェルの方程式の物理的な意味を説明できる」等の具体的な表現である必要がある。書式もRose-Hulman方式にならい、「・・・できる」とすべきである。授業の進め方や講義の内容の順番などは教員が決めることであるが、その科目の目標、教えるべき内容およびレベルについては個人の教員が決めるものではなく、科目の流れから、学科で設定するべきものである。教室会議において設定し、フォローアップ委員がチェックするようにしていただきたい。 | 平成17年度のシラバスから、各教科目ごとに授業の目標と期待される効果,成績評価の方法、達成度評価の基準を具体的に記述するように改善した。教科目の目標、教えるべき内容及びレベルについては共通認識が要求されているので、これらを教室会議を通じて学科で設定し、フォローアップ委員がチェックするように教務から組織的な指示を出す予定である。 | 平成17年度のシラバスから,各教科目ごとに授業の目標と期待される効果,成績評価の方法,達成度評価の基準を具体的に記述するように改善し,新しい様式の元で統一的にシラバスを作成している。教科目の目標,教えるべき内容およびレベルについては学科としての共通認識が要求されているので,これらを教室会議を通じて学科で設定し,点検・評価フォローアップ委員がチェックするように教務から組織的な指示を出す。 学科での設定が確認できていない。 |
W | |||||
3.2(3) | (3) 授業等での学生の理解を助け,勉学意欲を増進し,学生の要望にも対応できるシステムがあり,その仕組みが当該プログラムに関わる教員および学生に開示されていること。また,それに関する活動が実施されていること。 | 点検評価フォローアップ委員会 | 授業に関して学生の要望を反映している証拠を示す必要がある。授業アンケート等で学生から要望を聴き取るシステムは出来上がっているが、それを反映した実績を示す必要がある。学生から具体的にどのような要望があり、それをどのように取り入れたのかを報告書としてフォローアップ委員に提出する、といったシステムを構築する事などを検討されたい。 | 授業アンケートはすべての科目において1年間に2回実施しているが、26項目中14項目は学生の要望に関するものである。開講期間の中間時点で実施する1回目の結果のうち評価が低い3項目程度について改善点を学生に示し、同終了時点で実施する2回目で改善状況を確認する。教員は担当クラスごと、科目ごとにその状況をまとめて年度末に学習評価フォローアップ委員会へ報告する。同委員会がそれらをまとめて本校ホームページにより公開する。 | 授業アンケートはすべての科目において1年間に2回実施し,中間時点で実施する1回目の結果のうち評価が低い3項目程度について改善点を学生に示し、同終了時点で実施する2回目で改善していることが確認された。オフィスアワー、意見箱など多くのシステムが機能していることを確認した。 | A | |||||
3.2(4) | (4) 学生自身にも,プログラムの学習・教育目標に対する自分自身の達成度を継続的に点検させ,その学習に反映させていること。 | 専攻科会議 | 答案返却については答案返却期間を設けシステムとして改良された。 基準5(3)のプログラムの学習・教育目標の総合的な達成度評価については単位評価及び達成度評価を利用して、総達成度指標を導入することなどを考える必要がある。 |
答案返却期間を設定しており、必要に応じて補講期間内に組み込むことを検討している。総合的な達成度評価については、単位評価および達成度評価を利用した総達成度指標を今年度修了生から導入する予定である。 | プログラムの学習・教育目標の達成度評価は専攻科進学時と2年進学時、専攻科修了時に単位確認、履修登録などによって確認している。答案返却はシステムとして全ての学科で行われている。 | A | |||||
3.3 | 3.3 教育組織 | ||||||||||
3.3(1) | (1) プログラムの学習・教育目標を達成するために設計されたカリキュラムを,適切な教育方法によって展開し,教育成果をあげる能力をもった十分な数の教員と教育支援体制が存在していること。 | 教務会議 | A | ||||||||
3.3(2) | (2) ) 教員の質的向上を図る仕組み(ファカルティ・ディベロップメント)があり,当該プログラムに関わる教員に開示されていること。また,それに関する活動が実施されていること。 | 教務会議 | FDに関しては、他のプログラムに比べて本校は大きく遅れていると言わざるを得ない。授業公開を実施しているプログラムがほとんどであり、実施要領の制度化をはかり、平成16年度中に実施の証拠を残すべきである。特に、次回の審査ではFDを実施し改善された証拠が必要となる。教員個人のFDポイント制等を導入することも考慮されたい。授業公開をすれば10点、研修会に参加すれば3点等、評価方法を明示するシステムを整えているプログラムが多くなっている。日本工学教育協会主催の教員研究会では受講証明書を出すことを考えているとの情報もある。FDを担当する組織で検討すべきである。 | 平成16年度当初から教務会議の中にFD活動推進WGを立ち上げ系統的なシステムを構築した。授業公開、保護者・教員による授業参観、報告書の提示、各学科年1回以上の公開授業の実施など、実施要項を含めある程度の制度化が図られた。教員個人のFDポイント制度の導入や、評価方法等を明示するシステムの整備は今後の検討課題である。 | 平成16年度当初,教務会議の中にFD活動推進WGを立ち上げFDに関する系統的なシステムを構築した。保護者・教員による授業参観週間を設置し),本校教員はこの授業参観週間中に1回以上の参観ならびに報告書の提出を義務付け,各専門学科および専攻科は年1回以上,公開授業を実施することを決定し,実施要項の細目を含めFDに関する総合的・系統的システムの構築を行った。今後の継続を見守りたい。また、教員個人のFDポイント制度の導入や,評価方法等がまだ定められていないのでC評価とする。 | C | |||||
3.3(3) | (3) 教員の教育に関する貢献の評価方法が定められ,当該プログラムに関わる教員に開示されていること。また,それに従って評価が実施されていること。 | 学生主事 | 平成15年度と同様に、平成16年度国立高等専門学校教員顕彰が実施された。平成16年度において改善された点は、同顕彰に関わる資料が、学内用ホームページに掲載された。同顕彰の内容が全学生と全教員に常時開示されている。学生は自らが提出した教員評価を、同顕彰全体の中で把握し、位置づけることができるようになった。A判定とする。 | A | |||||||
3.3(4) | (4) カリキュラムに設定された科目間の連携を密にし,教育効果を上げ,改善するための教員間連絡ネットワーク組織があり,それに関する活動が実施されていること。 | 教務会議WG | 科目間の連携を密にするための教員間連絡ネットワーク組織があり、その存在が教員に開示され、実施されている証拠が必要である。フォローアップ点検で、この項に関する実施の報告を求めていく必要がある。 | 平成16年後期から、英語、数学・応数、物理・応物、留学生科目を中心に教務会議委員を主査とする科目間の連携会議の開催ならびに教員間連絡ネットワーク組織が活動する運びと成っている。今後、この項に関する実施報告を求め、点検していく。 | 平成16年後期から,数学・応数,物理・応物,外国語および留学生科目を中心に教務会議委員を主査とする科目間の連携会議を組織化し,会議を開催してきた。さらに,学生の教務関係の問題に関する教員間連絡会議も開催し,教員間ネットワーク組織が機能的に活動できる体制を確立した。,教員間ネットワーク会議で決定された事項の実施状況について確認できないのでC評価とする。 | C | |||||
4 | 基準4 教育環境 | ||||||||||
4.1 | 4.1 施設,設備 | ||||||||||
4.1(1) | (1) プログラムの学習・教育目標を達成するに必要な教室,実験室,演習室,図書室,情報関連設備,自習・休憩施設および食堂等が整備されていること。 | 主管会議(財務施設委員会、図書、情報処理センター等) | 図書館や情報処理センター等の時間外使用時間帯について、日本工学教育協会では最低でも午後8時までの開館を望んでいる。本校においても完全実施するべき事項である。 身障者対策については、本校は大きな問題を抱えている。車椅子で一階にさえも入ることのできない建物が未だにある。また、救急対策の点でも問題である。本校には車椅子さえもない。 |
現在,図書館及び情報処理センターは,月〜金曜日の夏季20時,冬季(10月〜3月)19時まで,また土曜日は9時〜16時まで開館を実施している。今後は,開館時間等については,評価を行い検討する予定。 障害者対策では,車椅子は購入済みで,保健室に配置してある。また,校内バリアフリー化の一環として,4号館〜5号館の渡りについては,機構本部からの追加予算措置を受け現在契約事務を執行中である。(17年3月末までに工事完了)また,17年度営繕工事として、エレベーター設置工事を要求中である。 | 図書館および情報処理センターは,平成16年度に内規の改正を実施し,現在,月〜金曜日の夏季20時,冬季(10月〜3月)19時まで,また土曜日は9時〜16時まで開館を実施している。今後は,開館時間等について評価を行い検討する予定である。このような措置を実行し図書館利用者への便宜を図ったことにより,利用者の増加が図られつつある。障害者対策では,車椅子は購入済みで,保健室に配置してある。また,校内バリアフリー化の一環として,4号館〜5号館の渡りについては,機構本部からの追加予算措置を受け現在契約事務を執行中である。また,17年度営繕工事として,身障者用エレベーター設置工事を要求中である。 | A | |||||
4.2 | 4.2 財源 | ||||||||||
4.2(1) | (1) プログラムの学習・教育目標を達成するに必要な施設,設備を整備し,維持・運用するのに必要な財源確保への取り組みが行われていること。 | 財務施設委員会 | 科研費などの財源獲得は実績もあり、継続して努力をすることが望ましい。一方、民間との共同研究などについては、若干問題があり、実績をあげる努力をすべきである。 | 科研費獲得を目指した講演会を開催し、継続的な努力を実施してきた結果、全国でも有数の実績と成果を上げている。加えて、岐阜県との知事を交えた交流会議や地域連携を目的としたテクノシンポジウムの開催などを通じて積極的に民間との共同研究を推進中であり、既に外部資金・研究費獲得は昨年度を大幅に上回る実績を上げつつある。 | 科研費獲得を目指した講演会を開催し,継続的な努力を実施してきた結果,全国でも有数の実績と成果を上げている。さらに,岐阜県との知事を交えた交流会議や地域連携を目的としたテクノシンポジウムの開催などを通じて積極的に民間との共同研究を推進中であり,既に外部資金・研究費獲得は平成15年度実績を大幅に上回る成果を平成16年度に達成している。 | A | |||||
4.3 | 4.3 学生への支援体制 | ||||||||||
4.3(1) | (1) 教育環境に関して,学生の勉学意欲を増進し,学生の要望にも配慮するシステムがあり,その仕組みが当該プログラムに関わる教員,職員および学生に開示されていること。また,それに関する活動が実施されていること。 | 学生支援委員会 | 教育環境について学生の要望を取り入れるシステムは弱い。また、その活動の実施の証拠も少ない。主管会議でシステム構築を議論されることが必要である。 | 「学生からの要望・意見を汲み上げるシステム」が構築され、意見箱が設置された。このシステムに関しては専攻科・本科全学生と全教員に、メール、学内用ホームページ等により周知されている。学生の要望・意見とそれに対する回答は保存され、公開可能と判断されたものは、学内用ホームページで公開している。 | 意見箱が設置された。専攻科・本科全学生と全教員に、メール、学内用ホームページ等により周知されている。 学生の要望・意見とそれに対する回答は保存され、公開可能と判断されたものは、学内用ホームページで公開している。学生会評議会で、校内食堂売店に対する要望を集約し、学生課学生係を通じて食堂売店運営業者に要望を伝達し回答を得た。恒常的に機能していくことが望まれる。 | C | |||||
5 | 基準5 学習・教育目標の達成 | ||||||||||
5(1) | (1) シラバスに定められた評価方法と評価基準に従って,科目ごとの目標に対する達成度が評価されていること。 | 教務会議 フォローアップ委員会 |
フォローアップ点検を継続的に実施していく必要がある。本校では他学科のJABEE委員が成績評価資料の準備状況をクロスチェックし、点検評価を実施したが、このことは審査チームから高く評価された。次回の審査時にも、同様の点検を行うべきである。 | 平成17年度のシラバスは評価方法と評価基準の様式の統一を図り、学習態度評価にかわる改善案を作り、学習態度評価の文言を一掃した。(教務会議担当分) 学習評価フォローアップ委員は、学期末あるいは年度末に各科目の成績評価資料の準備状況をチェックした上で、目標に対する達成度が評価方法と評価基準に従って評価されているかを確認する。結果を同委員会で報告し、問題点があれば委員会として改善を促す。(フォローアップ委員会担当分) |
平成17年度シラバスの作成に際して,成績評価の方法と達成度評価の基準に関する書き方や考え方を統一し,新し久制定した様式によってシラバスを記述することにしている。平成16年度以前に成績の評価方法として,一部に記述されていたいわゆる「学習態度」というあいまいな表現を一掃し,評価基準を明示した新しいシラバス編成を行い,ホームページで公開し,学生への周知を実施中である。(教務会議担当分) 学習評価フォローアップWGで、学期末あるいは年度末に各科目の成績評価資料の4点セット(シラバス、授業評価・達成度評価報告書、科目ごとの評価資料別得点一覧表、最終成績評価が6の学生に対する成績評価資料の準備状況をチェックした上で、シラバスに記載された科目ごとの目標に対する達成度が評価方法と評価基準に従って評価されているかを確認した。学科委員が学科教員と授業改善に関する面談を実施し、委員会へ報告したことを確認した。 |
A | |||||
5(2) | (2) 学生が他の高等教育機関等で取得した単位に関して,その評価方法が定められ,それに従って単位互換が実施されていること。編入生等が編入前に取得した単位に関しても,その評価方法が定められ,それに従って単位互換が実施されていること。 | 専攻科会議 | 他の高等教育機関(大学等)で取得した単位は、専攻科会議で議論し、専攻科として認定するかどうかを決定している。 | 規則があり、実際に単位互換システムが機能している。 | A | ||||||
5(3) | (3) プログラムの各学習・教育目標に対する達成度を総合的に評価する方法と評価基準が定められ,それに従って評価が行われていること。 | 学習・教育目標検討WG | 各学習・教育目標について総合評価をする必要がある。 成績評価と単位数を組み合わせるなど、デザイン能力も含めて総合的評価方法を開発する必要がある。 |
各学習・教育目標について総合評価方法(成績評価と単位数を組込)を検討している。 | 総達成度指標を導入することが望まれる。 | C | |||||
5(4) | (4) 修了生全員がプログラムのすべての学習・教育目標を達成していること。 | 専攻科会議 | 設定した目標をどのレベルで達成しているのか、現在はどのレベルまで達しているのか等といった数値化された指標を示すことは非常に重要である。また、目標値の設定におけるスパイラルアップの基礎データにもなる。TOEICスコアや学会発表件数等は明らかに数値化できるものであり、他の総合評価についても数値化について検討すべきである。 | 専攻科1年次の4月、2年次の4月、2月の計3回、達成度の評価を実施している。これらに、成績評価と単位数を組込んだ総合評価方法を導入予定である。学会発表件数、TOEICスコアについては定量化している。 | 規則により、全ての学習・教育目標を達成した学生のみを修了生とするようになっている。 TOEIC400、学会発表は達成度の定量的評価および外部評価として用いている。総達成度指標の導入が望まれる。 |
C | |||||
6 | 基準6 教育改善 | ||||||||||
6.1 | 6.1 教育点検 | ||||||||||
6.1(1) | (1) 学習・教育目標の達成度の評価結果等に基づき,基準1−5に則してプログラムを点検する教育点検システムがあり,その仕組みが当該プログラムに関わる教員に開示されていること。また,それに関する活動が実施されていること。 | スパイラルアップ会議 フォローアップ委員会 |
スパイラルアップ会議を中心としてプログラムを点検する教育点検システムがあり、2005年1月に全教員に開示される。点検は担当部署により実施されている。 | 2003年度の審査ではA判定を得ている。2004年度からの独立行政法人化に伴い、組織を見直すと同時に中期目標の点検評価、認証評価等にも対応できるようにスパイラルアップ会議を立ち上げ、スパイラルアップ会議を中心としてプログラムを点検する教育点検システムがあり、2005年1月に全教員に開示し、3月に実施している。点検は担当部署により実施されている。 | A | ||||||
6.1(2) | (2) 教育点検システムは,社会の要求や学生の要望にも配慮する仕組みを含み,また,システム自体の機能も点検できるように構成されていること。 | スパイラルアップ会議 フォローアップ委員会 |
社会の要求や学生の要望にも配慮する必要があり、定期的にアンケート調査等を実施する必要がある。専攻科修了時や本科卒業時などに調査を実施することが望ましい。 教育点検システム自体の機能も点検できるように構成されている必要があり、有識者との懇談会あるいは外部評価委員会等でのチェック項目にあげておく必要がある。 |
授業に関してはフォローアップ点検、施設その他については意見箱を通して学生の要望はくみ上げられ、回答が必要なものについては担当部署から説明している。アンケートは卒業生を対象に、点検評価・フォローアップ委員会で計画している。専攻科修了時にアンケート調査を依頼する。 2005年1月に参与会にスパイラルアップ会議による点検評価・改善状況を報告し、外部評価を受ける。 |
2003年度の審査ではA判定を得ているが、JABEE等検討委員会により2004年度に改善を指示した。 授業に関してはフォローアップ点検、施設その他については意見箱を通して学生の要望はくみ上げられ、回答が必要なものについては担当部署から説明した。アンケートは卒業生を対象に、点検評価・フォローアップ委員会で計画している。専攻科修了時にアンケート調査を実施したことを確認した。 2005年1月に参与会にスパイラルアップ会議による点検評価・改善状況を報告し、システム自体の機能も外部評価を受けた。 |
A | |||||
6.1(3) | (3) 教育点検システムを構成する会議や委員会等の記録を当該プログラムに関わる教員が閲覧できること。 | 全会議 | 2003年度の審査ではA判定を得ている。各会議の議事要旨は電子ファイル化され、各学科の委員を通じて教員に周知される。全員に周知が必要なものについては運営会議および教員会議で印刷物として配布される。引用・裏付資料は基準6.2で示す。開示が必要なものについては教務掲示板などで閲覧できる。 | A | |||||||
6.2 | 6.2 継続的改善 | ||||||||||
6.2(1) | (1) 教育点検の結果に基づき,基準1−6に則してプログラムを継続的に改善するシステムがあり,それに関する活動が実施されていること。 | スパイラルアップ会議 |
JABEE審査経験者がJABEEのプログラム点検書を利用して評価を行い、その結果を公開することが適切である。本校の審査員による点検は毎年実施し、審査前年には外部の審査員に依頼をすることが望ましい。学習・教育目標、達成度評価方法及び評価基準のスパイラルアップの実績は次回審査において示す必要がある。 | 教員会議で点検図とともに周知されている。 JABEE審査による点検評価を受けて、JABEE等検討委員会で改善案を提示し、各会議・委員会で改善案を具体化して実践している。授業参観、授業公開、意見箱による学生の要望の収集と回答、授業アンケートの中間評価に基づく授業改善等、多くの改善が結果を伴って実施されている。 2008年度の審査に向けて学習・教育目標もスパイラルアップさせている。 |
2004年度からの独立行政法人化に伴い、スパイラルアップ会議を中心としてプログラムを点検する教育点検システムに改善した。システムは2005年1月に教員会議で周知している。各会議、委員会、WG等に改善を指示し、それに基づく年度内の活動状況を自己点検報告させ、報告書をもとに点検評価し、次年度の改善を指示している。授業参観、授業公開、意見箱による学生の要望の収集と回答、授業アンケートの中間評価に基づく授業改善等、多くの改善が結果を伴って実施されている。2008年度の審査に向けて学習・教育目標もスパイラルアップさせている。改善状況は年に一度開催される参与会において説明し、評価を受けている。17年度の改善指示を確認すると同時に、継続的に実施されることを見守りたい。 | C | |||||
補則 | 補則 分野別要件 この要件は、工学(融合複合・新領域)関連分野の技術者教育プログラムに適用される。 |
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補1 | 1.修得すべき知識・能力 本プログラムの修了生は以下の知識・能力を身に付けている必要がある。 |
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補1(1) | (1)基礎工学の知識・能力 基礎工学の内容は、@設計・システム系科目群、A情報・論理系科目群、B材料・バイオ系科目群、C力学系科目群、D社会技術系科目群の5群からなり、各群から少なくとも1科目、合計最低6科目についての知識と能力 |
学習・教育目標検討WG | 基礎工学の科目群については、学科別にもう一度見直すことが望まれる。教育課程の改正の際には、この問題を考慮しなければならない。 | 2008年度の受審に向けた達成度評価科目の見直しを開始している。H17年度シラバスには、本科4年生分から随時更新される予定である。 | 2008年度審査にそなえて、新四年生から改正している。 | A | |||||
補1(2) | (2)専門工学の知識・能力 | ||||||||||
補1(2)a) | a)専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力 | 学習・教育目標検討WG | 環境システムデザイン工学の専門共通分野(環境、創生、エネルギー、計測・制御、安全等)の科目群についても、再点検する必要がある。専門工学に関しては、その実体が明白に分かるような図をパンフレットなどに載せるべきである。専攻科会議で検討する必要がある | 2008年度の受審に向けた達成度評価科目の見直しを開始している。専門工学に関するイメージ図を専攻科web上に載せることを検討している。 | イメージ図画確認できていない。確認できればA | A | |||||
補1(2) | b)いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力 | 学習・教育目標検討WG | 来年度に重点的に審査されるデザイン能力に関するものであり、関係する科目はシラバスでデザインに関する文言を必ず入れ、達成度評価をしっかりと行い、記録を残しておく必要がある。特に、卒業研究および特別研究における項目別の達成度評価は審査では必ず点検される項目である。 | 2008年度の受審に向けたデザイン能力の評価方法・基準などの見直しを開始している。特別研究のデザイン能力の達成度評価はほぼ完成しているので、これを参考にして各学科の卒業研究に対しても同様の改善をすることを検討している。 | 新しい学習・教育目標については今後の実施を見守る。 現在の目標について実施されているデザイン能力の達成度評価に乖離が生じないようにする。 |
C | |||||
補1(2) | c)工学の基礎的な知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て、解決する能力 | 学習・教育目標検討WG | |||||||||
補1(2) | d)(工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的な能力 | 学習・教育目標検討WG | |||||||||
補2 | 2.教員 | ||||||||||
補2(1) | (1)教員団には技術士等の資格を有している者、または実務について教える能力を有する教員を含むこと | 主管会議 | 定年退官による減少に対処することが望ましい。 | C | |||||||