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4.1 学習

  学習とはニューロン間のシナプス結合の変化であり、学習するということは、次にそのパターンが入力された時にはすばやく想起するように、ニューロン間のシナプス結合を変化させることである。

本研究での学習のさせかたとしてHebbの原理を用いた。Hebbの考え方は教師なしでいかに学習が進むかという難しい問題に答えるものである。Hebbのシステムは、学習というのは二つのニューロンと一個のシナプスだけの純粋な局所的な現象であり、ニューラルパターンをつくり出すため、フィードバックシステムが必要とされないことである。[7] Hebbの学習は相関学習で、シナプス結合で結ばれたニューロンが二つある時、互いのニューロンが同じ状態(共に興奮、静止状態)のときにはシナプス結合を強くし、違う状態(一方が興奮、もう一方が静止状態)のときにはシナプス結合を弱くする学習方法であり、2.4節で述べた協調 tex2html_wrap_inline1610 競合作用を利用したものである。



Deguchi Toshinori
1998年03月18日 (水) 13時22分42秒 JST