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カオスニューラルネットワーク

カオスニューロンを構成要素とするニューラルネットワークを カオスニューラルネットワークと呼ぶ. カオスニューロンの入力はネットワーク外部から受けとるものと, フィードバック入力に分けモデル化される. M 個の外部入力と N 個のニューロン間の 相互結合を持つカオスニューラルネットワークの i 番目のニューロンの振舞いは,

  equation191

で表される[3].

ここで tex2html_wrap_inline1385 は時刻 t+1 における i 番目のニューロンの出力, tex2html_wrap_inline1391j 番目の外部入力 tex2html_wrap_inline1395 からのi 番目のニューロンへ の結合係数, tex2html_wrap_inline1399 は時刻 t における j 番目の外部入力の大きさ, tex2html_wrap_inline1405j 番目のニューロンからi 番目のニューロンへの結合荷重, 関数 h は出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数, tex2html_wrap_inline1413 はそれぞれ外部入力,ニューロン間の相互結合,不応性の時間減衰定数である. tex2html_wrap_inline1415i 番目のニューロンのしきい値である.

式(3.4)において,外部からの入力を表す項を tex2html_wrap_inline1419 , ニューロン間の相互結合を表す項を tex2html_wrap_inline1421 , ニューロン自身の不応性の項を tex2html_wrap_inline1423 で表し,hgを恒等関数とすれば 次のように簡略化できる.

  equation213

式(3.5)を用いると, i 番目のニューロンの出力は次のように表される.

  equation238



Deguchi Lab.