図2は学習の繰り返しの回数による学習成功個数のグラフである。このときの学習成功個数とは、学習に使用したパターンがすべて想起できたときのパターン数のことである。繰り返しの数が少ない間は繰り返し回数にともなって想起できるパターンの数も多くなっていっている。しかし、ある程度繰り返しの回数が多くなっていくと、頭うちのようになってしまい、それ以上のパターンを想起できなくなる。1、-1の割合による違いは繰り返しの数が小さいうちは偏りの少ないパターンが偏りの大きいものより学習の速度が速い、繰り返しの回数を増やしていくと、偏りの少ないパターンほど早く飽和してしまう。繰り返し回数が小さいときに、白黒の割合の偏りが小さいものほど学習成功個数が大きいが繰り返し回数が20回より大きくなってくると、逆に偏りが大きいものの方が学習成功個数が大きくなっている。