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3.4 カオスニューラルネットワーク

カオスニューロンモデルを相互結合したネットワークをカオスニューラルネットワークと呼んでいる。 M 個の入力と N 個のニューロン間の相互結合を持つカオスニューラルネットワークにおいて、 i 番目のカオスニューロンのダイナミクスは式(3.4)で与えられる[7]。

  equation153

ここで tex2html_wrap_inline1069 は時刻 t+1 における i 番目 (i=1,2,・・・,N) のニューロンの出力、 f はカオスニューロンの出力関数、 tex2html_wrap_inline1079j 番目の入力 tex2html_wrap_inline1083 から i 番目のニューロンへのシナプス結合係数、 tex2html_wrap_inline1087 は時刻 t における j 番目 (j=1,2,・・・,M) の入力の大きさ、 tex2html_wrap_inline1095j 番目のニューロンから i 番目のニューロンへのシナプス結合値、 hj 番目のカオスニューロンから i 番目のカオスニューロンへ結線する軸索が有する活動電位の電播に関する変換関数、 g は不応性の特性を表す関数、 tex2html_wrap_inline1047 は不応性の項に対するスケーリングファクタ ( tex2html_wrap_inline1049 ) 、 tex2html_wrap_inline1113 は時間的減衰定数、 tex2html_wrap_inline1115i 番目のニューロンのしきい値である。

この時、 i 番目のニューロンの内部状態を、外部入力の項 tex2html_wrap_inline1121 とニューロン間の相互結合の項 tex2html_wrap_inline1123 、そしてニューロン自身の不応性の項 tex2html_wrap_inline1125 の三つに分けて考えると式(3.4)は

  equation174

と表すことができ、それぞれ次のように簡単化できる。

  equation177



Deguchi Toshinori
Mon Feb 26 15:23:22 JST 2001