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実験概要

実際に気温の変化を学習させる前に基礎実験として単純な波形を学習させた。 この目的は、出力を分割する方法と並列処理の方法の有効性を確認することである。

4.2のモデルで示される内部記憶を持つニューラルネットを用い、 学習方法として5.5節で述べた遅れ学習法と、 それに5.6節で述べた方法を組み合わせた方法を適用した。

この実験では図7.1に示す正弦波を教師信号とする。 また、入力は教師信号より1つ前の値ともう1つ前の値とした。 入力は2つで出力が1つということになる。

実験で用いたネットワークは、 入力層の素子を2個、出力層の素子を1個、中間層の素子を20個、 内部記憶層の素子を5個で固定し、 遅れ学習法の遅れ1で実験を行った。出力を分割する場合は5個に分割し、 並列処理の際の tex2html_wrap_inline1341tex2html_wrap_inline1359 の組合せの数は4つとした。 そして、出力を分割した方法、並列処理の2つの方法、 それらを組み合わせた2つの方法、工夫点のない方法の6種類の方法で実験を行った。

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図 7.1: 基礎実験で使用した教師信号



Deguchi Lab.