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カオスニューラルネットワーク

カオスニューロンによるニューラルネットワークをカオスニューラルネットワークと呼ぶ。 カオスニューロンの入力はネットワーク外部からの入力と、 ネットワーク内部でのフィードバック入力に分けられる。

M 個の外部入力と N 個のニューロン間の相互結合を持つカオスニューラルネットワークの i 番目のニューロンの振舞いは、

  equation144

で表される。 ここで tex2html_wrap_inline1261 は時刻 t+1 における i 番目のニューロンの出力、 tex2html_wrap_inline1267j 番目の外部入力 tex2html_wrap_inline1271 からのi 番目のニューロンへの結合係数、 tex2html_wrap_inline1271 は時刻 t における j 番目の外部入力の大きさ、 tex2html_wrap_inline1281j 番目のニューロンからi 番目のニューロンへの結合荷重、 関数 h は出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数、 tex2html_wrap_inline1289 はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、不応性の時間減衰定数である。 tex2html_wrap_inline1291i 番目のニューロンのしきい値である。

式(3.4) において、外部からの入力を表す項を tex2html_wrap_inline1295 、 ニューロン間の相互結合を表す項を tex2html_wrap_inline1297 、 ニューロン自身の不応性の項を tex2html_wrap_inline1299 で表しhgを関数の引数を出力とする恒等関数とするとそれぞれ次のように簡略化することができる。

  equation165

この簡略化したものを用いると i 番目のニューロンの出力は次のように表される。

  equation189

式(3.5)と式(3.6)を図に表すと図 3.4 となる。

   figure195
図 3.4: カオスニューロンモデル



Toshinori DEGUCHI
2005年 2月17日 木曜日 19時40分14秒 JST