想起数の面から比較すれば抑制を両方の状態のシナプスに加えた方が 想起数は多く、より優れた想起状態になることが分かる。 想起パターンの標準偏差の面からは、標準偏差は少ない方が優れた 想起状態と言えるのだからこちらの場合からも抑制を両方の状態のシナプスに 加えた方が優れた想起状態を実現できる可能性が高いといえる。 想起時間からは興奮性のみに抑制を加えた場合の方が、 想起時間が短かい抑制値が多く現れることがあり、 想起時間の面から言えば興奮性シナプスのみに抑制を与えた方が良い 想起状態が現れることが多いと言える。 これらのことを総合して考えると、シナプス前抑制は興奮性, 抑制性の両方の状態に加えた方が 良い想起状態が実現できると分かる。