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実験結果3

実験結果を興奮性シナプス,抑制性シナプス両方ともにシナプス前抑制を 加えた場合と比較してみると、図 7.4, 7.4 のようなった。 この2つの実験結果の図でも結果は全て想起できた抑制値の場合 のみプロットしてある。

想起数を図 7.4 から見てみると 抑制を興奮性シナプスのみに加えた場合でも、 抑制を両方の状態のシナプスに加える場合と同じように抑制値が 大きくなるにつれて想起数は増加している。 ただし、抑制を興奮性シナプスのみに加えた場合は両方の状態に加えた場合 より全体的に想起数が少ないという結果になった。 想起パターンの標準偏差は抑制を興奮シナプスだけにした場合, 両方にした場合どちらも大きくなったり小さくなったりしているが、 全体的でみれば抑制を両方の状態に加えた場合の方が少ない結果となった。 次に図7.4 から想起時間の比較をすると、 この結果もどちらの場合も優れている抑制値があるが、 全体的に見れば興奮シナプスのみに抑制を加えた場合の方が 4個のパターン全てを想起する時間は早い。

   figure503
図 7.4: 抑制を興奮性シナプスのみに加えた時の想起数,標準偏差の比較

   figure511
図 7.5: 抑制を興奮性シナプスのみに加えた時の想起時間の比較



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月22日 月曜日 09時50分50秒 JST