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カオスニューラルネットワーク

  カオスニューロンを構成要素とするニューラルネットワークをカオスニューラルネットワークと呼ぶ。 カオスニューロンの入力は、ネットワーク外部から受け取るものと、フィードバック入力とに分けてモデル化される。 M個の外部入力とN個のニューロン間相互結合を持つカオスニューラルネットワークのi番目のニューロンの振る舞いは式(3.4)で表される。 [5]

  equation169

ここで tex2html_wrap_inline1326 は時刻t+1におけるi番目のニューロンの出力、 tex2html_wrap_inline1332j番目の外部入力 tex2html_wrap_inline1336 からのi番目のニューロンへの結合係数、 tex2html_wrap_inline1340 は時刻tにおけるj番目の外部入力の大きさ、 tex2html_wrap_inline1346j番目のニューロンからi番目のニューロンへの結合荷重、関数hは出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数、 tex2html_wrap_inline1354tex2html_wrap_inline1356tex2html_wrap_inline1358 はそれぞれ外部入力、ニューロン間の相互結合、不応性の時間減衰定数である。 tex2html_wrap_inline1360i番目のニューロンの閾値である。

式(3.4)において、外部からの入力を表す項を tex2html_wrap_inline1364 、ニューロン間の相互結合を表す項を tex2html_wrap_inline1366 、ニューロン自身の不応性の項を tex2html_wrap_inline1368 で表し、hgを恒等関数とすれば式(3.5)のように簡略化できる。

  equation191

式(3.5)を用いると、i番目のニューロンの出力は式(3.6)のように表される。

  equation217



Toshinori DEGUCHI
2005年 4月 1日 金曜日 17時24分52秒 JST