次に図6.17の様な動的細胞集成体に周期パルスを学習させてみる。 この同期ニューラルネットワークも図6.4と同様に、 信号の到達時間はランダムで決定し、閾値は2未満の数である。
この同期ニューラルネットワークにおいてn=4として、周期10のパルスを入力し、 ニューロン が定常的にパルスを出力する様になったら学習を終了させる。 学習が終了した時点での信号の到達時間 〜 は、 図6.18に示す様に10に収束している。 が収束 するまで が変化しないのは、 が収束するまでニューロン には 外部からのパルスしか入力されず、第 章で示した 学習原理の様に、他からの 入力と比較することが出来ないためである。そのため、 が収束して ニューロン1からと外部からの両方からパルスが入ってきて初めて、 が変化するのである。
図6.4の同期ニューラルネットワークによる学習と異なる点は、 学習する際に から順に学習していくことだけで、 他の点では全く同様である。