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6.3 複数のニューロンによる周期パルスの学習

次に図6.17の様な動的細胞集成体に周期パルスを学習させてみる。 この同期ニューラルネットワークも図6.4と同様に、 信号の到達時間はランダムで決定し、閾値は2未満の数である。

   figure696
図 6.17: 学習に用いる同期ニューラルネットワーク

この同期ニューラルネットワークにおいてn=4として、周期10のパルスを入力し、 ニューロン tex2html_wrap_inline2294 が定常的にパルスを出力する様になったら学習を終了させる。 学習が終了した時点での信号の到達時間 tex2html_wrap_inline1980tex2html_wrap_inline2500 は、 図6.18に示す様に10に収束している。 tex2html_wrap_inline1980 が収束 するまで tex2html_wrap_inline1982 が変化しないのは、 tex2html_wrap_inline1980 が収束するまでニューロン tex2html_wrap_inline1910 には 外部からのパルスしか入力されず、第 tex2html_wrap_inline2512 章で示した 学習原理の様に、他からの 入力と比較することが出来ないためである。そのため、 tex2html_wrap_inline1980 が収束して ニューロン1からと外部からの両方からパルスが入ってきて初めて、 tex2html_wrap_inline1982 が変化するのである。

   figure706
図 6.18: 信号の到達時間の変化

6.4の同期ニューラルネットワークによる学習と異なる点は、 学習する際に tex2html_wrap_inline1980 から順に学習していくことだけで、 他の点では全く同様である。



Deguchi Toshinori
1999年03月16日 (火) 16時39分45秒 JST