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実験目的

以前から本研究室では、カオスニューラルネットワークを用いた学習法として、 ヘップの学習則に基づいた逐次学習法の研究を行なってきた。 これまで逐次学習法を行うときには3.3節と4.2節で 示したように$k_{s}$$k_{m}$$k_{r}$という時間減衰定数を式に取り入れて考えてきた。 この時間減衰定数は、パターンを学習させる際そのパターンにノイズが乗っていた場合に、 ノイズの影響を徐々に少なくしていく働きをする定数である。 では学習させるパターンにノイズが乗っていない場合はこの時間減衰定数を0として考えても良いのではないかと考えた。 これを0にしても学習結果に影響が無いのなら、逐次学習に関する式が簡単になると言える。 本研究では時間減衰定数を0にしたときの影響について研究する。



Deguchi Lab. 2011年3月4日