カオスニューロンを構成素子とするネットワークのことをカオスニューラルネットという。
M個の外部入力とN個のニューロン間の相互結合を持つカオスニューラルネットワークにおいて、i番目のカオスニューロンのダイナミクスは次式で与えられる。[2]
ここで は時刻t+1におけるi番目 のニューロンの出力、 はj番目の外部入力 からi番目のニューロンへの重み、 は時刻tにおけるj番目 の外部入力の大きさ、 はj番目のニューロンからi番目のニューロンへの重み、関数hは出力と次の刺激に対する不応性との関係を与える関数、 は定数、 はi番目のニューロンのしきい値である。
この時、i番目のニューロンの内部状態を、外部入力の項 とニューロン間の相互結合の項 、そしてニューロン自身の不応性の項 の三つに分けて考えると式(3.4)は
と表すことができ、それぞれ次のように簡単化できる。