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5.1 音符を数値化と量子化するプログラム

このプログラムについては、当研究室卒業生の保木氏が作成したもを使用した。 次に、そのプログラムについて説明する。

tex2html_wrap_inline1442 音符を数値に変換するプログラムについて

音符を高さと長さに分けて、それぞれをニューロンで表すために、0から1の値に 変換することが必要である。 音符の高さの場合3オクターブをそのまま0から1に線形に 割り当てるだけでいいのであるが、音符の長さの場合、短い音符の値が他の 短い音符の値に近くなってしまうので、次のように割り当てる。

equation299

tex2html_wrap1420 は音符の長さ、 tex2html_wrap1421 は変換後の値である。 この変化の様子を図(5.1)に示す。

このようにすると、全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符の 間隔が均等になる。

tex2html_wrap_inline1442 数値を音符に変換するプログラム

音符の長さは、間隔が tex2html_wrap1422 になるようになっているので tex2html_wrap1423 から tex2html_wrap1424 までが全音符、 tex2html_wrap1425 から tex2html_wrap1423 までが2分音符というように割り当てる。 音符の高さは、0から1の間に tex2html_wrap1427 段階あるので、間隔は tex2html_wrap1428 である。 このことからわかるように、長さは誤差が tex2html_wrap1429 以上で誤りが生じるのに対して、 高さは誤差が tex2html_wrap1430 以上という小さい値で誤りが生じる。 このことから、長さの方が速く学習できると考えられる。

   figure304
図 5.1: 音符の長さの変換



Deguchi Toshinori
Thu Jul 13 11:47:42 JST 2000